今朝、通学に使っている駅で飛びこみ自殺をした人がいた。 怒り。ショック。疑問。好奇。視線。 駅の中は様々なもので渦巻いていた。
私はといえば、「どうして?」そんな気持ちでいっぱいだった。 ど う し て 死 に た い な ん て 思 う の ? 死にたいなんて思ったことが一度もない私が 健全すぎる幸福すぎる人生を送ってきただけなのだろうか。 そんな私は残酷なことを考えてしまう。 こ ん な と こ ろ で 自 殺 な ん か し な い で よ ! 死ぬのは勝手だ。 けれど、こんな風に他人を巻き添えにすることなんかない。 きっと、自殺した人は心に暗いものとか傷とかを抱えて入たんだと思う。 こんな簡単な言葉で済ましてはいけないような、 私なんかには計り知れないような、ものずごいなにかを。 けれど、その人は分からないんだろうか。 それを見た人が何も思わないわけはないってことを。 電車の運転手さんが苦しまされるということを。 家族や友達がもしいるなら、その人たちに迷惑がかかるってことを。 私が自殺現場に着いたのは処理が終わってからだった。 言い方は悪いかも知れないけれど、よかったと思った。 友だちの一人は、ちょうどその人の近くにいて見てしまったと言っていた。 学校までの道のりを一緒に歩いたのだけれど、 洗濯ものが上から落ちてきたり、虫が草むらから出てきただけで、 ものすごく驚いて叫んでいて、本当にかわいそうだった。
今朝の出来事は「遅延証明書」というたった一枚の紙で済まされた。 それから、新聞の後ろの方にほんのちょこっと載っただけ。 自殺した人は、腰を打っただけで済んだらしい。 どうしても、死について考えてしまう。 嫌でも自分の残酷な部分が見えてきてしまう。 こんな出来事なんか大嫌いだ。
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