他の子に対してと私に対しての彼を比べるのなんか、やーめた。 私は私だし、どうしようもないことだもん。 私なりに彼を好きで、彼なりに私を好きっていうだけで十分。 次の約束とか二人のルールとか、あってもいいけどなくたっていいじゃない。 ダメなもの同士で、不器用にでもちょっとずつ進んでいければ。
彼がふざけて送った「さようなら」のメールがおかしくて、ふふふってちょっと笑った。 それと同時に、いろんなくだらないものやことがどうでもよくなった。 秋に変わりつつある夜は、風がやわらかくて、やさしい。 自転車を丸くジグザグにこぎながら、いつもの鼻歌も歌わずに帰る道。
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