2003年09月11日(木) 国立科学博物館


「小学生のときあそこの恐竜の化石に落書きをした」とうそぶく彼と一緒に、
上野の国立科学博物館に出向いてみました。
上野近くの小学校に通っていた私にとって、なじみのあるクジラの博物館。
忠犬ハチ公や樺太犬ジロのはく製があるのもここ。
最後に行ったのは中2の夏休み、学校の友だちとレポートを書くためにだから、実に5年ぶり。
小さい頃とは違った感覚で見ていると、建物が洒落た造りをしていることに驚きました。
ステンドグラス、シャンデリア、吹き抜けの階段、石膏の壁、どれにも美しい装飾や細工がほどこされています。
ボランティアの説明員の方にたずねてみると、関東大震災後に建て直されてからはずっと同じ建物のままだということ。
大事に使われ続けた古い建物特有の気品と趣きを感じました。
博物館を上から見ると飛行機の形をしているということや
シーラカンスのはく製が展示されていたことは初耳。
私のお気に入り、ミイラやホルマリン漬けの展示があるみどり館が閉鎖されていたのは残念。
みどり館には初期の飛行機の模型の展示もあって、好きだったんです。
「たんけん広場」で童心に戻って身近な科学の実験や観察。
まったく違う場所にある対のパラボラアンテナに向かって話しかけると会話ができたり、
ペダルをこいでプロペラを回すと体が持ち上がったり。
「授業で習った簡単な物理の実験じゃない?」と彼に言われても、さっぱり分からない文系の私。
そんな私に説明員のおばさんやお兄さんが親切に仕組みを教えてくれました。
日の入りの後に行われる夜間天体観望会もおもしろそう。
新館の窓から上野公園ののびやかな眺めが見渡せるのも気持ちいい。
自分の興味にまかせて気になる展示だけ見るもよし、
博物館の人の説明を受けながら回るもよし、
大人になってからも、たまには勉強してみるのもいいものです。



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