2001年11月02日(金)
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ようこそ。大黒摩季の世界へ |
昨日のおデートの道中、車の中ではずっと、 大黒摩季嬢のベストをかけていた。
彼女の曲が全盛を誇っていた頃、あたしは高校生。 えらい歌の上手な女の人が現れたもんだと、 PRI2と共に、毎日のように聞いていた時期があった。 メディアに姿を現さない彼女は、曲そのものもデジタル的な印象があったので 一時は、 「実は、大黒摩季という女性は実在しなくて、 レコード会社や事務所が作り上げた、デジタル的なキャラクターではないか?」
そんな噂も全国的規模で実しやかに流れていたほどに、彼女は注目されていた。 CDジャケットに映っている姿も、何となく「創られた」感が否めなかったので きっと、その噂の暴走を止める理由みたいなものも薄すぎたのかもしれない。
まぁ、そんな噂を払拭すべく、 彼女の実力(創作力・歌唱力)を誰もが認知し始めた頃、 やっと事務所が彼女のメディア進出を認め、ライヴも行なわれるようになったわけだ。 TVにも出るようになったし、ますます彼女には注目が集まった。
そんな時、あたしもライヴに行って、本物の彼女の姿を1度この目で見たいものだ・・・・ などと、バイト先でこぼしたら、 こぼした相手が、彼女とお見合いしていたなどという、 無茶苦茶「日本って狭めぇ〜〜!!」 的なエピソードがあった。 彼が、 「上手くすれば、チケットくらいすぐにおさえられるかもよ(ふふん♪)」 と、事も無げに言うのが何となく嫌で(爆)それは丁重にお断りしたけど(爆)。
彼女の創る曲というのは、いつもどこか偏っている(爆)。 で、高校生のあたくしにはいまいちピンとこない価値観なんかもそこには てんこもりに織り込まれていて、よく、こう思ったものだ。
「こんなオンナにはなってわいけない・・・・。」
件の彼との見合いも、詞の中に忍ばせていたのかしら(爆)。 何となく後年になって、そんなことも考えてしまっていた。
しかし、面白いもので、 彼女の創る曲は、高校生はともかくも 当時、「パラダイス」と呼ばれていた「大学」という場所に寄生していて、 学業よりも恋愛に重きを置いていた女性や 仕事に命をかけつつも、周囲でどんどん「結婚」していく同期生に 「憧憬」にも似た眼差しを突き刺すように浴びせていた、 キャリア系のOLにはバカうけ。 きっと、彼女の書く詞のような体験を、死ぬほど経験しているからだろう。 時代と女性をモノにすれば、最大の成功を得ることができる・・・・ なんていう、伝説めいた真実を、彼女はものの見事に証明してしまった。
丁度、あたしは今、大黒摩季ワールドの真っ只中にいるのかもしれない。 「大学」というパラダイスを経て、恋というか、オトコもいくらか知って、 はてさて、この先、自分はどうしたものか・・・・。 大黒摩季嬢が必死に訴え続けていた詞の内容そのものの状況(爆)。 周囲ではどんどん、「結婚」という形式で、ある意味で片付いていく 同級生、もしくは後輩。 別に、あたしは「結婚」に特別思い入れがあるわけではないので あせりや不安は全くといってないのだけど、 仕事がないこの現実の中、もう「結婚」を選ばざるを得ないところまできているとも言える。
嗚呼、厭だ厭だ。
死んでも、あんな世界に浸食されてたまるもんか。 とにかく、あんな現実的な世界に支配されることなく のんびり、まったりいきたいものだわ。
まだ、救われてるのは、 彼女が全盛の時代の同世代・・・・つまり直撃世代ではないということだろうか。 自分よりも年上の女性たちがもがき苦しむのを じっと凝視してきたあたしたちの世代は ある意味、面白い答をそれぞれ手にしていると言えるかもしれない。
「結婚」するのも「恋愛」するのも ある程度さめてはいるものの、先輩たちの落としていった失敗をしっかりと受け継いで、 熱く輝いている。
最近、大黒摩季嬢が、1年の休業を経て復活した模様。
21世紀も最初の1年が過ぎようとしている。 さて、彼女が蓄えたパワーとやらを、とくと拝見しようではないか♪
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