2002年08月04日(日)
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リスペクト今様 Oh Yeah♪ |
はい、は〜ぁい♪ 元気な証拠を見せようと、昨日の二番煎じではありますが、 本日も、文芸人気取りで、お歌日記にしてみます。 みそひともじではなく、昨日、解説が何だかよくわからないところで終わってしまった、「今様」を取り上げてみました。
「今様」というのは、基本的に「7・5」の4部構成で、都々逸みたいな感じといえば一番良くわかるかもしれません。リズム的にはあんな感じで、言葉遊びみたいなもんです。短歌も俳句も川柳も狂歌も、元を辿れば「ことば遊び」ですが、「今様」はさすが「うちが一番現代風♪」とその名で以って主張するように、とにかく、短歌(和歌)や俳句なんかよりは、ずっと括りやルールも緩やかで、自由なんです。
昨日も言いましたけど、「五行詩」みたいなもんですね。 「五行詩」は「今様」よりももっと自由ですけど、あたくしはあんまり自由すぎるっていうのもどうかと思って、わざわざ最低限の枷をもうけています。ただ、旋律が美しければ、五行にしてくれても、句切れがどこかわからないような一行書きでも、どっちでもいいと思っています。 こういう旋律でも「五行詩」の中には巧くもぐりこめるので(五行詩は五行であればいいので)無理矢理五行にして書き付ければ、「今様」もたちまち「五行詩」にしてしまえます♪ 便利♪便利♪
ちょっとだけ、歴史の勉強でもしてみましょうか。
昔々、「今様歌」というのは、遊女とか傀儡子とか白拍子とかいう、まぁ、身分の低い者たちの間で流行っていたもので、要するに、和歌や漢詩を嗜むには、ちとお門違いだと言われがちな人々の間での、娯楽みたいなものだったようです。あぁいうもの(和歌や漢詩)は貴族や僧侶の人たちの特権みたいなもので、よく勉強した人たちが知識や感性をひけらかすためのものでしたから、遊女や傀儡子や白拍子とはまず縁のないものだったのです。 でも、「門前の小僧・・・・」じゃないけれど、ことば遊びというのは身分に関係なくどこにでも発生するんですね。ことばは普段、貴族も僧侶も一般ピープルも皆、コミュニケーションツールとして常用していましたから、それを遊びに使うというのは、極々自然で当然だったかもしれません。・・・・ほら、田植え歌から発生した田楽なんて誰が作ったのかさっぱりわかんないけど、今でもある地方に行くと、歌い継がれていたりするでしょう? 民謡も然り。歌なんて、皆そんなものです。
そんな「今様歌」がある日、貴族の間でも大流行しちゃいます。
そのきっかけを作ったのが、歴史の教科書でもおなじみ、後白河上皇 です。 彼が、今の大垣市の青墓というところを訪れた時に、遊女に教えてもらった歌がと〜ってもお気に入っちゃって、それが貴族の間に大流行したのです。この後白河上皇、大流行のきっかけを作っただけでは足らず、今様歌だけを集めて編纂した「梁塵秘抄」(りょうじんひしょう)という歌集まで出しちゃいます。高校生(受験生の人)、コレ、たま入試に出ま〜す(マジで)♪ 日本史を選択している人、あたくしの日記読んで、ラッキーだったな。よく覚えとけ♪
まぁ、しかし、上皇(当時は天皇だったのか・・・・?)が、旅の最中にそこらの遊女を託っちゃったりして、何となく今の皇室からは想像もつきませんが(爆)、昔々の貴族の人たちって、そういうことにしか楽しみを見出せない、おヒマな人たちが沢山いましたの。特に、天皇クラスにもなると、やることもそんなにないので、女遊びか歌遊びに没頭するしかないんですよね。
それで、昨日も書いたとおりに、この今様歌が全国的に広まったきっかけが、自分の故郷の遊女だったものだから、あたくしもやってみよう♪(遊女みたいな暮らしをしてるし)っていうふうな経緯で、この歌遊びのとりこになってしまったわけです。
短歌とか俳句に比べて、文字数も多いし、難しいんじゃないか・・・・?と敬遠されがちなのですが、今、ラップやJ-POPにはまっている若者には、とってもお勉強になるんですよ。 とある国語学者は、こんなふうにも言っております。
J-POPの源は藤村にあり。
藤村というのは、詩人の島崎藤村 のことです。藤村俊二(おヒョイさん)ではありません( ̄^ ̄) そうなんです。 ヒットしている数々の名曲の基本は、「7・5調」。 これは平成の今の世でも変わらない基本のようです。 ミスチルやサザンやB'zを聴いていると、きちんと韻を踏んでいます。 そして、「7・5調」を意識した作詞をしています。すごいですね。 そりゃ、たまには字足らず、字余り、スキャットその他、旋律に合った感じに調節はしていますけれど、あぁいうミリオンヒットメーカーの人々は先天的にこういう「ことば遊び」の才に長けているんですね♪
特に、ラップにハマって、自らを「ライマー」なんて呼称している人は(こんなところには来ないとは思うけど)(爆)絶対にタメになるので、俳句・短歌・今様歌などなど、積極的に勉強してみることをおススメします。
あちゃら(欧米)の音楽や詩でも、巧く韻を踏んだものが沢山ありますよね♪ 古くは古典詩や戯曲から、童謡、ミリオンヒットチャートに並んできた曲、皆そうです。 これが、今流行っている、ラップの原点の原点です。 さぁ、皆で頑張って、ウィル・スミスも裸足で駆け出すくらいの名作を嗜んでみましょう♪ 「ことば遊び」は言語を超越します。音で遊ぶので、国境なんか軽く越えちゃいます。
ね? 簡単に思えてきたでしょ?? 何か思いついた人は、こちらへ♪ ⇒『みそひともじBBS』 自称歌人のあたくしが、鑑賞させて頂いた上、感想、もしくは披講させていただきます。どれだけ時間がかかっても必ずやります!!
さて、コマーシャルもやったことだし、自作品に精を出そうと思います♪
みなさんのも、お待ちしてますぜ♪
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