2005年10月27日(木)
宿命を知る


この日。
久々に、サナエと長電話をした。
くだらない世間話を延々としていたわけなんだけど、12月のおじょ〜の結婚式に何を着ていくかで
今、最有力候補のワンピースの話題になった時、いきなりサナエが暴走しだした(爆)。


「ぎゃぁ〜〜〜♪ そういえばさ、そういえばさっ!! 今日の昼休みにさぁ、
日野のずっと昔の日記を1ヶ月分くらい読み返しててさぁ♪」


「あら、そらどうも♪ ご愛読感謝するよ。」

「丁度、そこに大学の卒業式の時にあった事件のことが書いてあってさぁ(爆笑)。
『うわぁ〜(爆)これはきっと、私にしかわからん面白さや!!』とか思って、
思わず感動してまったんやて〜♪♪」


「( ̄∇ ̄;)・・・・自分でも時々思う。『万人向けではなかろう』とか・・・・(笑)」

「で、日野のダンナ様のことを、日常的に垣間見とるやんね。
彼の描写が自分の中でリンクして、非常に笑える〜〜!! うぅ〜〜!!素敵すぎ〜〜♪
『体力の続く限りバドミントンをしまくるデート』なんて、あんたらにしかできんし〜(笑)。」


「( ̄∇ ̄;) そ・・・・そういえば、3年くらい前の3月あたりにそんなことを書いた覚えが。
確かに書いたわ・・・・バドミントンの話は(笑)。」


「あのどうでもいい日常のくだりを読んで、爆笑できる人間は、
恐らく自分だけやろうと思うと、もうそのことだけで面白すぎ♪♪」


「先日も似たようなことを言われたんだよねぇ。リエに。
ほら・・・・6シリーズで書いたのが最近あったろ?? アレ読んだリエから、似たような反応された。」


「多分さぁ・・・・それがアンタの面白いところであり、伸ばしてくべきところやと思うんやよね。
当事者が笑えるとか、当事者が喜べるとか、そういうのってなかなかないんだよね。」


「まぁ、確かに。なんかさぁ、コアに迫る話を書くとさぁ、決して万人にはウケないのに
反応がもんすごくピンポイントなんだよね・・・・。
つきあいが深くて、かつ濃厚な人間が、いきなり連絡くれたりするんだよね(爆)。
元々、広く浅くの人間じゃないって自覚してるけどさぁ・・・・彼らのリアクションを見てると
それだけで良かったりするから、まぁだらだら続けてるわけなんだけど(笑)。」


「その昔の日記を読みながら思ったんだけど、アンタ、かなり丸くなったよ。」

「あら、そうかしら?」

「疲弊して何ぼではなくなったというか(爆)。」

「まぁ、それは確かにそうかも。まるっきりそうではなくなったとは言わないけど。」

「凡人に近づいたとかそういうのじゃなくて、宿命に対して素直になったというかさぁ・・・・。」



恐らく、彼女が言いたかったのは、その日記を書いている時点と現在を比べてではなく、
リアルに共同生活をしていた、18くらいまでのあたくしとあの日記の時点を含む現在を比べて、
相当に角が取れたんだということを言いたかったんだと思う。
そらそうだわなぁ・・・・( ̄∇ ̄;)
あの頃と今が、全く変わらないまま、みそじに突入し、所帯まで持っちゃって・・・・なんてふうだったら、
きっと家庭は崩壊していく(爆)。
決して、家事全般、家庭業に向いているとは、自分でも思わないし、他人からすらも
その不相応に関しては指摘されているけれど、不相応ながらに日々が無事に過ぎていくものだから
その事実があるだけで、平穏無事な日常を殊更とりたてて賞賛してくれる。
どれだけ自分が今、「似合わないこと」をしているかということに関しては、
もう何も言わないけれど(苦笑)、似合わなくても何とかできちゃっているから、
それはそれで別にいいかな・・・・と、最近「許容」できるようになってきている点など、
サナエが言わんとするところの、「丸くなった」所以かもしれない。


彼女もあたくしもそうだけれど、共に「第一子としての宿命」に関しては、
わりと早い時期に自覚の芽生えがあったと思う。
彼女は3人兄弟(弟・妹 各1人ずつ)、あたくしは2人兄弟(弟1人)という環境においての
第一子というのは、轍のない道を歩むという時点で、まず最初の試練があったりするもので、
それは家庭内においても、家庭を出たところでの集団生活においても、大きく反映される。
あたくしは彼女と違って、物凄く頑なな子供だったので、家では一切何もやらない代わりに、
外で大きく功績を残して、親が混乱する様を見て楽しんでいた。
彼女はその点、とても子供らしい子供というか、親の気を引こうとわざと親の前で失敗をしてみたり、
ダメっぷりを発揮してみたりという「王道」でもって、アピールを続けたという。

真逆の方法論でも、「似た者同士」が出来上がるという事実は興味深いところではあるが、
あたくしの方が彼女よりも先に、第一子の宿命とされる「我慢」をやめたことで、
「似た者同士」には違いないけれども、歩むべき道が大きく変わってきた事にも気づかされる。


恐らく、自分にはもっと相応しい「居場所」があるんだろうが、
そういうのを血相を変えて探さなくなった。
頑張りたいという気持ちは、まだまだ衰えていないけれど、頑張れない事実と自分を照らし合わせて、
諦めることまで覚えてしまった。
いうなら、「結婚」もその延長かもしれない。
ひょっとしたら、もう少し後になるんじゃないかなぁ・・・・とか、
しばらく、このままでもいいんじゃないかなぁ・・・・とか、そういう気持ちが婚前直前まであったし、
結婚することで、大々的な転機や、転換、変身、その他を期待していたわけでもなかったし。
もし結婚をしていなかったら・・・・という仮定の姿も容易に察しがつくところなど、
そこに宿命が凝縮されているような気すらするんだけど(苦笑)。
今は今で十二分に幸せだし、あのまま環境を変えなくとも、あたくしはそれなりに幸せだったと思う。


そういう宿命に素直になってきているということは、あたくしがそろそろ
何度目かの昇華を果たす時を迎えているのかなぁ・・・・なんてことを考えた。
彼女が指摘してくれることはいつでもすごく真っ当で、歴然とした真実がある。
非は非であると云い、是は是であると云い、その価値基準はオノレ中心ではないのだけれど、
オノレではじき出したきちんとした価値観が、ガッツリと反映されている。
そのわりに、そう見せかけておいて、きちんと世間様への当たり方みたいなものも加味されている。
まさに、サナエ風味としか表現の仕様がないのだけれど、

「アンタのここがイカンわよね〜。いい加減、諦めやぁ。」

「もう、そのままでおるのが一番やよ。そこは今更変えれんわ。」

「嗚呼・・・・日野ぉ(笑)・・・・そういうことを言うのはアンタだけやで。私は、『私は』、すごく好きやぁ。」


是は是、非は非・・・・というのを彼女風味に表現すると、大概こうなる(笑)。
あたくしも基本、彼女と似たスタンスなので、是は是、非は非とハッキリ言う方ではあるが、
彼女に対してと、また別の人に対してとでは少々違う。
それは、サナエも同じことで、きちんと使い分けているようだ。

「・・・・と愚痴をこぼす自分に酔っとるやろ?」

「何をそこまで我慢している必要があるのか(笑)。待つのと我慢は別やろが。」

「とか言いつつ、あたしもアンタと似てるから、気持ちはわかる、気持ちはね(爆)。
痛々しいで同情はせんけど、理解はする(苦笑)。」


あたくし風味にすると、彼女に対しては大概こうなる(爆)。
そういうやりとりやコミュニケーションが欲しくて、こうして、今まで絶縁せずにやってこられたのだから
恐らく、あたくしが彼女を必要な時があるように、彼女もまたそうなのかもしれない。
そうして、そういう「縁」を多分、「宿命」と呼ぶことがあるのかもしれない。


彼女とあたくしは、「似た者同士」ではあるものの、明らかに真っ向に違う部分がある。

↑まぁ、裏側にしわ寄せが来ているのだが( ̄∇ ̄;)

直接ぶつかり合ったりするのを極端に避ける。
あたくしにもそういう傾向が少しはあるから、宿命としての「我慢」を限界までやってしまうが、
彼女の限界は、青天井なのだ( ̄∇ ̄;) あたくしのそれとは比べ物にならないくらい。
オフィシャルとプライベートの差がそれだけ大きいということなんだけれど、
あたくしも自分で、大概、その差がでかいなぁと自覚していた以上に、彼女のはもっとすごい。
自我があそこまで強い人間が、相手にあわせてばかり・・・・という一種のパラドックスを、
彼女は易々と現実に見せ付ける・・・・これも才能のひとつなのかもしれない。

「・・・・・・・・と、見せかける」というのが非常に得意で、もうそこから抜け出せなくなっている感も否めない
サナエは、恐らく今後もこのまま生きていくことになるのだろうとは思うが、
そこにあるのは悲哀ではなくて、そして諦めた結果でもなくて、彼女の場合は
「突き詰めた1つの答え」・・・・究極の結論だったりするから、あたくしも何も言わない。

「我慢」を「宿命」だと言い切った彼女は、何かをきっかけに脱皮して、
悲哀を伴わない人生を手に入れたのかもしれない。
あたくしに対して「丸くなった」と言うこと自体、彼女が「丸くなった」証に相違ない。

↑人脈が既にパラドックス( ̄∇ ̄;)

あさみ


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