ブルーにこんがらかって...月人

 

 

世界は美しくなんかない。 - 2004年04月26日(月)

誕生日に友人から貰った時雨沢恵一『キノの旅』を読む。
基本的に自分がよく読むのは娯楽系の小説が多いと自覚しているのだけれど、所謂ライトノベルやティーンズノベルは昔からどうも苦手で読んでいない(小野不由美は例外)。でも『キノ』はなかなか良かった。
ライトノベルが苦手な理由は幾つかあって、ファンタジー及びRPG的世界観に馴染めないとか砕けすぎた文体が肌に合わないとかまあそんなところで、でも『キノ』については、ファンタジー音痴の私にも何とかついていける世界観だったし(『EAT-MAN』に近しいものを感じる)、文体も砕けすぎていない分むしろ馴染みやすく、個人的には読みやすかった。内容も寓話的とも取れる要素が幾つもあって、単純に「面白かった」だけでは終わらない。こういうライトノベルもあるんだなあ……と食わず嫌いしていた自分をやや反省。続きが気になるところ。

土曜日放送のドラマ『センセイの鞄』は良かった。実に良かった……。
ものっすごいツボにハマってしまってボロボロ泣いた。池脇千鶴風に言うと「リアルでエロくて胸がきゅんきゅんした」って奴です。初老の国語の先生と元教え子(37歳)。一歩間違えたら「これってどうなのよ……」と思ってしまいそうな感じなのに、ドロドロした流れにはならない実に絶妙なバランス。もう決して若くはないふたりなのに、かわいくてかわいくてしょーがない。まだ読んでないけど原作がいいのかそれとも脚本や演出の妙ってことか。いやそれにしてもやはり柄本明はスバラシイ。

『拝み屋横丁顛末記(2)』を早く買わねば。そしてあさってはいよいよキャラメルボックス『ヒトミ』。スパイラルライフ好きの友人Iと共に。考えたら彼女と長野市以外へ出かけるの初めてじゃんか。楽しみ楽しみ。

ニュースや何かで騒がれていることが気になりつつも、感情的になってしまったり対立する意見(というか中傷)を目にするとはんなりとへこんでしまう為、必要最小限の情報しか知らないでいる。それでも知り合いの言葉とか家で取ってる新聞のコラムとかで自分に近い意見(できればこれが正論であって欲しい)を見ると少しほっとする。
偉くて声の大きい人たちの言うことが常識だというのなら、その内、外で病気や事故で倒れても誰も助けてくれなくなるんじゃないだろか。無視されるに留まらず「体調管理できない(注意が足りない)お前が悪いんだろ」とか言われちゃったり、救急車を呼んでも「税金を無駄遣いするな」とか「搬送代払え」とか言われちゃったりするんじゃないかね。怖い話です。


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