先日記述した迷惑電話について、話そう。 MILETの家には様々な電話がかかってくる。 殆どが、はた迷惑な勧誘の類だ。 MILETは友達が少ないのだろう。 主婦にありがちの長電話も 殆ど皆無だ。 もっともMILETは主婦ではないが。 一番多い迷惑電話は 伝言も何もなく、無言で切れるものだ。 そういう電話は、コールが二回と 相場が決まっている。 MILETがたまたま仕事中で、 電話の近くにいたりすると、そういう電話も 当然とってしまう。 無言電話らしい。 腹立ち紛れに、MILETが怒鳴り返さないかと、 俺様は期待しているが、 気の弱いMILETには、 そんな真似は出来ないらしい。 つまらん。 次ぎに多いのは、冒頭の勧誘だ。 「これはいわゆる資格商法ではありません」 とかいいつつ、きっちり教材を勧める電話や、 「墓地の準備はお済みですか」 という墓地分譲の電話。 はたまた、 「駅の近くに新しくマンションができました」 という、不動産勧誘。 どれも次から次へと 新手の誘い文句で、電話を掛けてくる。 MILETもいいかげん頭に来ているのだろう。 「いりません」 と一言言って、電話を切る。 しかし、こまったのは資格云々の勧誘だ。 MILETは家で仕事をしている関係で、 もしかすると、本当の仕事依頼かも、 と、ついつい相手の言葉を聞いてしまう。 俺様に言わせれば、突然電話を掛けてくるなど あり得ないのだが。 そこが、MILETの考えの甘いところだろう。 自分でしっかり判別できないのも 悪いのだ。 詐欺に引っかかるのは、 勿論詐欺師が悪いに決まっている。 だが、その詐欺に引っかかると言うことは、 自分の中にも甘い考えがあるということだ。 くれぐれも、用心が肝要である。
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