|
Land of Riches
Index|Before|After
刀ミュ10周年企画の1つ、博覧会と会場である東京ドームシティ(厳密には会場付近にあたる 東京ドームシティ「アトラクションズ」)とのコラボが10周年当日の30日に始まりました。
今回に限らず刀剣乱舞イベントの初日はグッズガチ勢が殺到する傾向があり、都内勤務としては 落ち着いてから行くつもりでしたが、週はじめに出た刀ミュウエハースのおまけカード交換で 先方が初日を指定されたため、まさかの初日参戦となりました。このウエハース、予約も即満了、 私も発売日にはコンビニ17店・まちおか系お菓子屋3店・スーパー2店を歩き回っても見つからず、 夜遅くに柏のイオンモールでやっと見つけた(17000歩も彷徨い翌日は疲労でクタクタでしたが 長谷部が自引きできたので全てを誤魔化された感ありました)くらい大苦戦しました。 翌日以降はぽつぽつとコンビニで見つけてもいますが、空箱を見かけた店舗もあって人気だなと。
晩ご飯をコラボメニューで済ませようと、お約束の時刻より早く到着してフラフラしたのですが、 がっつり系フードはどこもすごい行列で断念。すぐ飲めそうだったドーナツ屋の心覚モチーフ HOTフラワーティー(バタフライピーティーに食用花がたくさん浮かんでいるもの)900円を 飲んだところ、いきなり鶴丸のノベルティを引いてしまい、アポが迫っていたのに、強迫観念で 交換を探す羽目に。すぐに3名の方からお声掛けがあり、鶴丸の人気を再確認しました。 (最初の2名は秒単位のほぼ同タイミングで、お断りの返信にもとても気を遣いました)
複数人と同時にDMでやり取りするにも慣れておらず、もともとのお取引相手にDMを誤爆したり、 大変な状況に陥ってしまったのですが、ウエハースのお取引相手は笑って許してくれましたし、 コラボ飯には何時間も並ぶので、博覧会とは別日にした方が良い…等のアドバイスもくれました。 (2日後、本当に日を改めてご飯を食べに来たら長谷部を一発で引いてしまった話はまた改めて)
下半期…いや来年の3月までずっと刀ミュに機嫌を左右されるのか、という諦めあるいは疲れは 間違いなく感じています。贅沢なのも分かっているのですが…大きな会社の後ろ盾を持たない 刀ミュは読売にガッチリ囲われてしまい、10周年の節目なのに会場が都内ばかりなのです。 山梨県開催のすえひろがりでは、そもそもフードファイトに参戦すらできなかったのですから、 隔世の感があります。すえひろがりの富士急制服ノベルティも700円ぐらいで買えますけどね…。2025.11.2 wrote
| 2025年10月26日(日) |
強さの極み/望み/痛み |
今朝のゴジュウジャーで今どきPOPミュージックとして戦隊過去作で最もPOPだと判定されて 木原さん…キラメイイエローのキャラソンが登場しました。木原さんの激しく踊りながらも 全く歌声が崩れないところ、刀ミュのライブでもいつも凄いと感じるのですが、YouTubeで 今はなくなった銀河団のMVを見ると、それは昔から持っていたスキルなんだと思い知らされます。
木原さんには譲れない夢があるのですが、改めて芸能界は厳しい場所だと感じます。 来年で俳優生活10周年だそうですけど、音楽活動歴はもっと長いんですよね…。
| 2025年10月25日(土) |
Put your hands up |
プチョヘンザって読むの割と最近知りました(挨拶)
和田雅成さんが毎週やってるラジオにリスナーがハマったものを紹介するコーナーがあります。 今週の投稿でYouTube配信アニメ「ミルキー☆ハイウェイ」が取り上げられました。 私は初耳だったのですが、世間では3ヶ月ほど前にブレイクしていて、POP UP SHOPなども 既に展開されている人気コンテンツでした。1話数分、全12話観ても38分で済むのに、 詰め込まれている情報量が半端ない…流行だからあらすじだけは把握しておきたい陽キャにも、 細かく観て深堀りしたいオタクにも優しい、とても令和らしい作品だと感じました。 スピード感がすごいのに、見返すと新しい発見があって…しかも新しさだけではなくて、 主題歌に昭和のキャンディーズを引っ張ってくるなどレトロさもあり。全部盛りが過ぎます。 普通に面白かったので、投稿者さんには感謝しています。
天気が悪いので洗濯物は部屋干しだったのですが、先行抽選で当てた(正確には人気の薄い バックスタンド3階席を第1希望で申し込んでしまった)ルヴァンカップ決勝に着ていけるかと 押し入れの奥から発掘した15年ほど前に柳澤さんからサインをもらったレプリカユニフォームを 洗濯してみたら、スポンサーロゴと背番号ナンバーの圧着プリントがボロボロになってしまって 人前では着られない代物になってしまいました。こうなっては処分するしかないんですけど、 柳澤さんが引退してから既に5年以上が過ぎていますし、意外と悔いが湧かず、驚きました。 ずっと追いかけていた二人(柳澤さんと船山さん)とは、引退後に1対1でちゃんとお話しして “お別れ”したできたから、自分の中で区切りがついていて…引きずってないんですね、我ながら。
それはそれとして、現時点では雨予報の決勝で何を着るかは悩みどころです。仲間さんが日立台で ゴール裏に向かって決勝も黄色く染めて欲しいと檄を飛ばす動画は見ましたので……。
午後は久々にテラスモール松戸へ。最近、仕事と退社後のウォーキングで疲弊しきっていて、 帰りにどこかに寄ってウインドーショッピングすることもなかったので、久しぶりに店を回って いろんな品物をゆっくり見る時間を持てました。主目的は刀ミュ玖寿の4DX上映。 4DXは映画刀剣乱舞しか経験のない私。刀ミュは昔から本公演や大型公演が4DX化されていると 知識として知ってはいたのですが、花影は何故か対象外で、すえひろがりはユナイテッドシネマの 4DXではなく松竹系の3面スクリーン化されたので、刀ミュでは今回が初体験になります。
10周年イベントとしての上映祭では2部で腰や尻が限界だったのですが、4DXの振動や風により 眠気が回避できたのは良かったです。でもやっぱり1部しか楽しくないかな…周囲の審神者は ペンラの色から夜半の出演男士(特に長義のアイスブルー)が多く、高倍率の原因を実感。 最後の挨拶と東京ドーム決定で盛り上がる時間帯が特に辛かったです。私個人としては、 10周年祝賀祭はそんなに楽しい思い出はなかったのだと再確認させられた心地です。
それでも最後、刀剣乱舞を歌う前に「すべきことをする」と宣言した刀ミュ本丸の男士達を見て、 私も絶対に福岡市博物館(今月になって本館リニューアルが安すぎると業者に投げ出されて、 全部白紙に)へふるさと納税すると誓った私でした。夜半のチケットが福岡で取れたのは、 サンパレスホールが大きいのもあるんですけど、やはり本体に引き寄せられていると感じるので。
2025.10.26 wrote
| 2025年10月22日(水) |
self-efficacy |
会社がパーソルの人(この時点でフィルターかけて見てしまう。やはり人事の仕事を経験した人は 謎の万能感・優越感にあふれていると思ってしまう)を呼んで講演会をやりました。
テーマは仕事でのワクワク感。仕事には人の気分を上げる要素と下げる要素があります。 私を上げるのは他者承認(見てもらえている)、上げられるのに足りてないのは仕事中の休息。 加えて新たな学びも薄いようです。15年以上同じ仕事しているから仕方ないですね…。 逆に下げるのは理不尽(コントロール不能)、一般には下げなのに私に薄いのは自己抑圧。 今現在の業務に対しては、私は己の能力が足りていると感じているようです。
何が自分をワクワクさせるのかを探すに際して、ヒントになるのは子供時代の経験。 夏休みの家族旅行が楽しみだったのは、未知と触れられる大チャンスだったから。 また妄想に没頭していたのは、自分が思い描いた世界に対する自己効力感を強く持てたから。 自分はやれるという根拠の乏しい謎の自信が、私のメンタルを大きく左右するようです。
2025.10.26 wrote
10連休明けに4連勤して週末を迎えました。本来なら4営業日しかないのに長かったです。 毎朝胃痛で目が覚めます。人間ドックの胃検査をバリウム+X線から課金して内視鏡に変えたので、 私の胃の上部が不完全な形状で何もしなくても胃液が食道に逆流して炎症を日常的に起こすのだと 知識を得ているので多少の安堵はあるのですが、仕事のストレスが強いのだと実感します。
連休明け初日の会議では同僚の懐妊が公式発表されたんですけど、祝福ムード皆無でした。 人間として終わってます。同僚もリストラと重ならないようタイミング苦慮していたようなのに。 帰宅して本を読もうとしても目が滑ってすぐに閉じてしまったのですが、旅行先の岡山では2日で 2冊をほぼ読了したので、廊下ではなく仕事での疲弊が原因なのだと推察できます。
読破したうちの1冊は、ホロスコープ選書企画で我が家に来た『ベルリンは晴れているか』でした。 選書3冊中、読了した2冊は私小説でしたが、これは直木賞候補+本屋大賞3位のミステリー。 第二次大戦敗戦直後のベルリンで1人の男性が毒を仕込まれた歯磨き粉で不審死。被害者を含め、 さまざまな事情を抱えていたアーリア人とユダヤ人、そして進駐軍の立場と心情が交錯します。
主人公は外見こそヒトラーの言う模範的アーリア人少女ですが、父は共産主義者で収容所送り、 母はそれを受け自殺。彼女自身も子供の頃から身近にいるユダヤ人の処遇に疑問を抱いたり、 外国語である英語に興味を持ったりします。不審死との関与を疑われた彼女はユダヤ人の元俳優と 亡くなった男の甥に死を伝えるべく旅立つのですが、ユダヤ人元俳優が実は外見がそうなだけで れっきとしたアーリア人だったり、優生扱いされた価値観が完全否定された結果、精神崩壊した アーリア人たちに会ったり(生きているだけマシな方でヒトラーの後を追った人も多数いた)、 「生命の泉」計画でレイプされて死産した末に薬物中毒になった少女と遭遇したりします。
ナチスの罪=ユダヤ人の被害が強調され、ドイツ人はその教訓を学ぶべき…とされがちですが、 アーリア人にも(冷静に考えたら当たり前なのですが)いろんな価値観を持つ人がいることが 繰り返し描写されます。そして戦勝国に属する人の倫理観が全員まともなわけでもなく、 主人公も赤軍兵にレイプされ相手を銃殺したと序盤で明かされます。ソ連兵も上官から下っ端まで 複数人が登場して、いろんな立場と価値観がいると描かれますし、最終的には一人の人間でさえ 行動原理が一貫しているわけでないと書かれてることにより、意外な『犯人』が浮上します。
不審死した男はかつて何人もの子供に砒素を盛って死に追いやった連続殺人犯でした。 主人公の父が助けた少女も男の毒牙にかかり、主人公はそれを知って男に毒を渡したのです。 男はそれを拒絶もせず、普通に歯磨き粉として使って自死しました。 そう、主人公は全てを知りながら周囲に語らず、多くの人と出会って物語を紡いだのです。
何が凄いって、これが翻訳小説ではなく、日本人作家が書いた日本の文学作品という点です。 似たような設定で日本を舞台にすると生々しくなってしまうからかもしれませんが。
もう1冊は戦闘妖精雪風シリーズ『アグレッサーズ』で、イオンモール岡山の未来屋で買いました。 続きが読みたくて、柏に戻ってきてから電子書籍で続く『インサイト』も一晩で読破しました。 次の日は自業自得の寝不足で大変でした。新3部作の1冊目・2冊目だそうで、未来が楽しみです。
雪風シリーズは1979年に刊行された短編連作が1作目。50年近いシリーズになります。 人間とコミュニケーションが取れず、異星の軍隊「FAF」送りされた主人公の深井零。 自機・雪風と飛ぶのが楽しく“恋して”しまった零ですが、撃墜されかけ自爆スイッチを押した際、 雪風のAIは心中を拒否し、データをテスト飛行中の無人機に転送+零を座席射出します。
精神科医との出会いや新任フライトオフィサ桂城との相性の良さ、宿敵ジャムとの遭遇を経て、 零は立ち直りますが、ジャムが模造人間をたくみに使いこなし、実質的に地球侵攻を果たします。 新3部作はそんな地球から日本空軍のエースパイロット伊歩(女性)がFAFに来て始まります。
機械とはコミュニケーションできる零、他人の情報は把握できるのに心情には無関心な桂城とも また違う「他人に重きを置かない姿勢」を持つ伊歩。アグレッサーズでは彼女と零の模擬戦、 インサイトでは彼女が零と雪風に乗る戦いが描かれます。伊歩は零のように難のある育ちでは (零は里子として複数の家庭を転々とした)ないのに撃破欲求に駆られる天性の性分により 軍隊に入るしかなかったのですが、なんと不可視であるジャムを視認できる能力持ちでした。
雪風も彼女の超能力を見逃すはずなく“その目を己のシステムに組み込む”よう二人を誘導します。 この過程で、零が伊歩を抵抗なく雪風のメインシートに座らせたのにはビックリしましたし、 雪風のリクエストにより最終的には前後席を入れ替えさせたのも驚きでした。伊歩は自信過剰な 描かれ方をしていましたが、それでも自ら雪風のドライバーになれないと悟るのです。
最終盤、ジャムは「情報」を摂取する<通路>そのものではないかという推論が急浮上。 パイロット零+フライトオフィサ桂城のペアが乗った雪風は未知の戦域へ……で幕切れとなります。 ブッカー以外の人間に興味なさそうだった(それもちょっかい出すのはブッカー側が一方的に) 零が他人の会話を聞き内心を想像したり、マフィンとスコーンの区別がつかない桂城を叱ったり、 メンタルが成長した零を感じ取れる描写が多くて、なんだか嬉しかったです。母親気分?
本といえば昨日、StageStarsの刀ミュ表紙本も受け取りました。アニメイト通販で予約したので 発売翌日の受け取りでした。数年前の一時期、刀ステでキャラ扮装の表紙が流行ったのですが、 長谷部のターンは回ってこなかったので、6振り並んでとは言え表紙は嬉しくて購入したのです。 IGNITIONのMVに続き予定が合わなかったんだ…と感じさせる雑な写真切り取りでしたけど、 それだけの6人なので仕方ないです。今回の部隊で最年少は2000年生まれの加藤大悟さんですが、 LHIのように最年少でもない木原さん(1998年生まれ)が末っ子ムーブかます予感がしました。 以前FGOの舞台でベディヴィエールを演じた佐奈さんはじめ、推しではない役者さんの生年月日や 血液型って知る機会そのものがないので、プロフィール欄の情報を妙に新鮮に感じました。
木原さん、水江さん、佐奈さんって3人揃ってB型なんですね。言われてみれば分かるような…。
| 2025年10月12日(日) |
vast vistas |
刀ミュ10周年企画の1つとしてシブツタの3階層を占拠する企画が組まれました。 以前、禺伝カフェなどで訪れた7階カフェは単騎・双騎など本公演以外の公演がテーマ。 1階は外壁含めLIVE Chronicle。地下は今夏あった10周年祝賀祭の衣裳を中心とした展示。 地下と1階にはロゴ入りの白い壁があり、会場を訪れたキャストがサインと役名を書き入れます。
カフェは長谷部いないのでスルー、衣裳展は岡山へ行く前に二度(6日・7日)も足を運びました。 ドームシティの博覧会(こちらは本公演1部の展示)は前期が予想外の大人気でチケット取れず、 衣裳展もどうなるやら…と念のため複数回申し込んだら全部当選してしまったのでした。
1階は外壁までジャックしていて、建物内にはいつものロゴ入り太鼓がセッティング。 壁面にはCDのジャケットが並んでいたり年表があったりしたのですが、キャストも自認する通り 花影組はまだ2年半の新参なので、さして感慨は湧きません。おまけに大画面で流れるMVだって IGNITIONはMV集購入を見送る程の手抜き合成だから見ていて逆に悲しくなってしまうという…。
地下に展示されていた衣裳はドームが客席から遠いのと、前年の玖寿が黒を主体にしたシックな 衣裳だった対比で白を貴重としたカラフルなもの(おまけにフリルふりふり+レースのマント)。 遠目では同じ白地に見えますが、刀派や元主繋がりで異なる地紋になっていたりと凝っています。 長谷部は男士間の繋がりが弱い(特に刀ミュでは完全に独り)ので感激は薄めですが…。
個々の服より群がる人の差が印象に残りました。すえひろがりのパネル撮影待機列と同じですね。 6日は長義の前に待機列ができていましたし、7日は清光の囲いが凄かったです。ここが二強。
撮影禁止資料として元のデザイン案(この段階だとほぼ全員同じに見えるので、立体化に際しての 細かい工夫が凄いのだと分かる)と、ステージング案が展示されていました。ステージングは 大型公演の極みと言える大所帯をいかに広いドームに配置するかの苦慮がうかがえました。 長谷部は「へし」と書かれていたのが面白かったです。へし呼びなのか、って。
グッズはランダムカードを1つだけおみくじ気分で買って、後は見送り。なんで確定で買える ブロマイドケースの中に入っている写真が祝賀祭の白装束ではないのか…集金厳しいです。 入場特典として44振りを2分割という母数デカすぎな白装束の10を指で作ったブロマイドが もらえるんですけど、自引きはできず……山手線謎解きで都区内パスを買った日に切符を活かして 渋谷を訪れていて、特典の開封は巣鴨で謎解きの最中にやったのですが、ここで長義が出現。
長谷部が欲しいと言うより、長義や後家(二振りとも長谷部よりレートが高い)を引いたら 私が死蔵しちゃダメでしょって思っちゃうんですよね。同じ日にインフルエンサ予防接種も 組んだので移動しまくりつつ、長義⇔長谷部の特典交換と大慶⇔長谷部のカード交換しました。 シブツタの地下2階にずっと張っている人たちはきっと長義推しでしょうね……。
私が行った時点では木原さんは未訪でしたが、岡山にいる間(10日)に仲良しの高橋健介さんと 訪れてサインを書いたとSNSで知ったので、山手線謎解き続編でもう一度都区内パスを買ったのに 合わせて再訪しました。木原さんの手で書かれた「へし切長谷部」の文字は感慨深かったですが、 高橋さんのサインの上に佐藤流司さんが上書きした“事件”も起きてしまったため、壁を見ても 複雑な気持ちの方が強くなってしまいました。流司さんがメンタル不調をカミングアウトしたので 精神科通院歴持ちとしては余計にしんどくなってしまったというか…誰も幸せになれない展開に…。
2025.10.19 wrote
岡山滞在最終日も「晴れの国」にふさわしい好天。朝食は再びの山田村テイクアウト。 おにぎりではなく「しゅむいなり」です。岡山弁で「染みる」を「しゅむ」と言うとか。 デザートに生スフレふわり〜ぬ蒜山ジャージー牛乳も追加。岡山駅グルメ、豊富すぎです。
燭台切光忠が長谷部に続く推しで、彼が打たれた長船は前から訪れたい土地ではあったのですが、 アクセスに難ありとは聞いていました。山鳥毛が展示されていれば無料送迎あるんですけど、 今は最寄りの香登駅(備前市)から20分歩くしかありません。google mapが国道2号沿いを 歩くよりも近いと提示してきたのが工場と線路の間にある隙間を縫うガタガタ舗装+農道で、 長船刀剣博物館のすぐ前にたどり着けるとはいえ、相変わらずとんでもない案内でした。
現在の特別展は、オークションでの興味本位な落札(村正と称していたが違っていた)から 一気に刀剣コレクターとなったふなっしー個人で収集した古刀から新々刀までのコレクション。 刀剣乱舞に登場する男士はどうしてもエピソード優先で、物語に乏しいと江や雲類のように 無から湧いてきた属性を紐づけされた“刀派”を介しての実装となるため、現存作が少ない刀工の 作品はなかなか出てきません。ふなっしーの所蔵品も初めて目にする名前がいくつもありました。
だからといって刀の価値が落ちるわけではなく、ふなっしーが今回の展示のために注文打ちした 現代刀に至るまで、刀はどれもそれぞれの美しさがあります。すり減った刀はかつての主に 愛され研がれた証。目釘穴の少ない新々刀や現代刀は人を斬っていないがゆえの清廉さ。 その中でも独立ケースに入った長義(銘:綾なみ)は南北朝らしい殺意を刃文から感じました。
自分用の土産として山鳥毛モチーフのICカードシールを買って、いいタイミングで来た瀬戸内市の コミュニティバスに乗車。料金先払いも行き先伝達も勢いで乗車して知らず運転手に怒られる私。 病院の待合室ばりに挨拶を交わす常連の老人にフォローしてもらう有り様でした。 博物館HPでも敷地内にバス停があるにもかかわらず、アクセス手段として掲載されていないバス。 100%瀬戸内市民(バス停が医療機関やスーパーばかりで想定顧客は老人)のために走っている バスに便乗した私が悪いので、邑久駅が読めず、手前の長船駅まで下車するのは必然でした。
実は2022年まで有人駅だった長船駅。歴史を感じる駅舎には窓口跡や、とうらぶ開始前年に放送の 大河ドラマ軍師官兵衛にちなんで設置された黒田家の西日本横断マップがあって驚きました。 駅前には10年以上の歳月を経て色褪せた官兵衛モチーフキャラの看板と、最近設置されただろう 備前長船博物館までの距離が書かれた看板があって、ムーブメントの交代を実感させられました。
駅舎の隣には観光情報を流すビジョン付きの大変綺麗なお手洗いがあり、使わせてもらいました。 これは山鳥毛めあての女性審神者が多数訪れるのを見越して瀬戸内市が近年整備したもの。 女子はトイレが汚いとそれだけで足が遠ざかる生き物ですから、大正解の対応ですね。
岡山駅に戻り、駅前の高島屋にあるレストランでえびめしを食べました。北海道物産展の関連で 寿司が関連メニューとして提供される中でローカル飯を注文するストレンジャーな私。 高島屋のは上にエビフライが乗っている豪華版なのですが、ソースが濃く、喉が渇きました。
今回の遠征で足を運びたかったスポットは全てクリアできたので、新幹線までの残り時間は西口の フルーツパーラーへ行ってブドウ3種盛りの本格パフェを食べたり(グルメ手帖を見て行ったのに 会計時10%OFFの提示を失念。日常からこれが多く本当に困るし嫌になる…。シャインマスカットは 皮ごと食べられるのにニューピオーネは皮を残すと提供時に言われました)、駅で珍しく自分用の のり天やら調布(お菓子です!)やら、帰りの車内で飲み食いする駅弁やらクラフトビールやらを 大量に買い込んだりしました。詰められた紙袋は一番大きなサイズで、桃太郎一行のデザインゆえ 岡山から帰ってきたと一目瞭然で微笑ましく感じました。総じてとても充実した遠征でした☆
2025.11.2 writing finished
岡山滞在2日目は天気も良くお出かけ日和。この日は大移動です。まずはウィッシュリストに書いた 「江雪左文字の銅像を見る」をクリアするために福山へ。新幹線を使えば最短15分なのですが、 隣の駅ではないので運賃<特急料金となり結構高くなるため、早起きして在来線を使いました。
岡山駅には朝7時から営業するおにぎり屋(山田村)があるとZAKIさんの動画で知ったので、 一番人気の梅しそ鮭などおにぎり2つ、隣の肉屋で黒牛コロッケを買って駅のベンチで食べました。 特急やくもが入線するホームなので柱も同色で塗られ、動画で見た色だ!―と興奮していました。
かつてJFLを見るために訪れたカブトガニの街・笠岡などを通って、福山までは1時間ほど。 家老屋敷があった三の丸に明治時代、鉄道を通した歴史を持つため、お城が駅のすぐ近くです。 第二次大戦後に植えられたバラが街のシンボルで、駅前ロータリーにも秋咲きのバラがちらほら。
一帯はふくやま文化ゾーンとして整備されており、刀剣の小松安弘コレクションを所蔵する ふくやま美術館もその一つです。江雪の銅像は公園内にある他の彫像と同様に美術作品として ごく自然に佇んでいて、とうらぶを超えた存在として未来に残ってくれる希望を感じさせました。 (これを書いている10/26時点では数珠の房が破損したため無事修理されることを願います)
私が入館したのは美術館ではなく広島県立歴史博物館。美術は見方が分からなくて苦手なんです…。 企画展は天災(瀬戸内は降雨量が少ないゆえに大雨災害は繰り返されており、また地震や津波への 警戒心も低くなりがちらしい)がテーマで、常設展は草戸千軒のセットみたいな再現を中心として 機械音声ガイドも無料でみっちりあって充実してました。犬食の証拠たる骨の展示もありました。
福山城も行くつもりなかったのですが、下調べで福山藩と関わりの深い箱館戦争の特別展があり、 日野から和泉守兼定、東農大から流星刀と都内施設の所蔵品が出展されていると知って予定変更。 兼定の裏側を福山で見ることになるとは。榎本武揚が隕石を刀に仕立てたのは、ロシアで隕石を 材料にした剣に感銘を受けたためで、流星刀はその20年後に作刀されたと今回初めて知りました。 案外ロマンチストだったのかもしれません。土方歳三のイケメン写真実物も初めて見ました。
岡山には再び在来線で戻り、駅ビルに入店している歴史ある寿司屋・吾妻寿司でランチ。 ばら寿司の価格にびびってランチちらしを頼んだのですが、名産品を口にしたい欲求もあって、 食後にままかり単品追加。最初からばら寿司にすれば良かったかもと思いました(苦笑)
食後、マリンライナーで2015年10月以来の瀬戸大橋を渡りました。あの時は丸亀で青江を見て、 カマタマーレで奮闘する仲間さんを見届け、東京ではどうしても当たらなかった(とうらぶ初年は 今思い返しても異常なフィーバーだった)アニメイトカフェでへしきりオムライスを食べるために 岡山に向かったのでした。今となっては岡山にカフェはなく、仲間さんは幾度もの移籍を経て 『柏の魂』と呼ばれるベテラン選手になっています。10年は短くない、その重みを感じます。
写真うまく撮れなかったんですが、陽光を浴びて島と島の間にある海峡がキラキラ輝いていたのが とても印象に残りました。目的地は香川県三豊市の父母ヶ浜。移動には特急使う覚悟もあったのに 観音寺駅からのコミュニティバスの時刻との兼ね合いで結局、往復普通列車になりました。 坂出乗り換えだったから、特急より単純に移動距離も長かった(一度東に出ている)です。 車窓から丸亀城も眺めました。さすがに駅から1kmあるのでまっぷるのスタンプラリーはできず。
三豊市コミュニティバスは父母ヶ浜へ行く仁尾線だけ路線バスみたいな立派な車体を白ナンバーで 驚いたのですが、帰りは主に中国人観光客で埋まり、必要性を理解しました。行きもこのバスには 両替機能がないのに100円玉がないトラブルを運転手が中国人同士で無理やり解決させてました。
平日とは思えぬ数の観光客がいた遠浅の海岸。ウユニ塩湖のような景色が「見られる」のではなく 正しくは「撮れる」スポットです。つまりSNS全盛の令和だからこそブレイクしたスポット。 三豊市の隣である観音寺市は高屋神社(天空の神社)と銭形砂絵とこれまたビジュアル全振りの 観光地を有していて、これらを周遊する送迎バスが週末は運行されています。そう週末は(苦笑)
潮が引いた海岸には波が描いた美しい曲線が幾重にも並び、沈んでいく太陽が染め替えていく 空とのコントラストはそれだけでも充分美しいのですが、せっかく来たのだからと私も下手なりに 何度も何度も引いた潮に取り残された“潮溜まり”ぎりぎりの低さにスマホを合わせて撮りました。 この日は雲がほとんどない好天だったのですが、写真としては雲があった方が鏡らしく見えて 良いのではと感じました。いや、普通の人は自分が被写体になって鏡に映るんですよ……。 バスが日没直後だったので、グラデーションの映えるマジックアワーは車窓から眺めることに。
観音寺駅で何か食べられるかもという希望は実らず、夕食は遅くなってしまった岡山帰着後に。 イオンモール閉店時刻の21時にも実質間に合わず、岡山まで来て地下のマクドナルドでした。 青いマックの日募金セットが食べられたのは、ドナルド・マクドナルドハウスを応援している 私としては悪くはないのですが…飲み屋街の事前チェックが残念ながら足りなかったです。
205.10.26 writing finished
諸事情あって10月取得となった夏休み。過去2年は刀ミュ大型公演の遠征に合わせましたが、 今年は東京ドーム開催=遠征不要だったため、いつ取るか、むしろ悩んでしまいました。
昨年末に書いたウィッシュリスト100、正直半年も経過したら色褪せてしまっていますけど、 「ウユニ塩湖みたいな景色が見たい」と書いていました。内房など日本にもウユニ塩湖に似た 景色で有名なスポットはあるのですが、その一つに香川県三豊市の父母ヶ浜があります。 干潮時の夕暮れが狙い目とあったので、今年はそれに合わせて瀬戸内を旅すると決めました。 宿は刀剣乱舞コラボ・雲の旅を実施中で、交通の要所たる岡山に。会社の福利厚生も活用します。
東京駅でルイベの文字に負けて北海道から来た佐藤水産の駅弁を買って新幹線のぞみに乗車。 発売日朝10時過ぎにすぐ押さえたEX早特21で片道3000円以上節約できました。 岡山までの乗車時間は3時間を超えるため、なかなか長く感じられます。
当初の予定では初日にホテルへ荷物を置いたらすぐ四国へ向かう予定でしたが、天気予報では 初日のみ夕方は曇り(昼は晴れていたのにきっちり曇って、天気予報の精度に感心しました)と 出ていたため計画を変更して、雲の旅スポットのうち営業している2か所を先に訪れました。
まずは林原美術館。岡山城との共通入場券(雲の旅コラボ仕様)を購入します。 林原美術館で買うと雲次、岡山城で買うと雲生の男士イラストになるアイデアが強いです。 そもそも「雲の旅」という企画名も、とうらぶが亀甲正宗のマゾ設定なみに名前からこじつけた クラウドエアラインなる謎設定を逆手に取ったもので、二振りが音声ガイドする際の設定も 「クラウドエアラインが企画したオプショナルツアーで岡山カルチャーゾーンを巡る」ことに。 グッズもフライトタグだったり、航空券チックなデザインの一筆箋だったりと凝っています。 企画立案は岡山城が主体となって行ったようですが、審神者文化に強い担当者がいるようです。 あと音声ガイドが無料なのは強すぎる…推しでなくても聞いてしまう!(最高でした)
入口のもぎり担当者に、今回の3館連携展示では林原美術館が一番展示数が多いと言われました。 中国山地の砂鉄、たたらに必要なクヌギ類が自生と鍛刀の材料に恵まれた岡山は刀剣王国。 東の吉井川沿いでは長船派や一文字派、西の高梁川流域では青江派が栄えました。 今回スポットライトを浴びている鵜飼派(雲類)は旭川の上流・宇甘で作刀されました。 何故か京都の来派に似ていたり、青江派との共通点があったりする特色を他の刀派の作品と並べて 実感しようという趣旨の展示です。林原美術館では近所とも言える青江派との比較でした。 映りは私のメガネ矯正視力ではよく分からないのですが、反りは姿を見てすぐに分かりました。 (青江派や長船派は腰反りなのに、雲類は来派と同じ輪反りで円を切り取ったかのよう)
林原美術館では雲生の立ち絵にある鍔に似ている…というだけで龍車蟷螂透鐔が展示されていて、 コラボへの理解を感じました。こぺさんの描き下ろしではまた別の鍔をしているのですが…! 同時展示の正阿弥勝義作品も、金属でできているのが信じ難い精巧な作品ばかりで唸りました。 また美術館の建物もあえて焼きすぎ煉瓦を積んだりした有形文化財で風情がありました。 (とうらぶ実装男士では九鬼正宗がここの所属品で夏には展示コラボをしていた)
美術館の近所に、船山さんのRKUの後輩・関戸さんが引退後に開いたカレー屋があります。 店名"OKAYAMA curry17"は背番号にちなんだもの。大学時代、先輩に連れて行かれた店で スパイスカレーに目覚めたそうですが、龍ケ崎近辺にそんな店ありましたかね……? 店主はRKU時代から寡黙な性分で今も変わっていないと調理する背中から感じましたが、 共に店を切り盛りする奥様が親しみやすい方で、店はほぼ女性客で埋まっていました。 デザートのバスクチーズケーキも美味しかったですが、これがあるのも奥様の観点からでしょう。
雲の旅は3か所もあるのに1日あれば全部見られる岡山カルチャーゾーンの近接ぶりが魅力。 岡山城は再現天守閣らしく内部は博物館化されていましたが、監修に岡山市出身でTVなどでも 活躍されている歴史学者の磯田さんを迎えているだけあり、宇喜多・小早川・池田の3家が 次々と支配した街の歴史が分かりやすく紹介されていました。近年の水害と街作り史の関係まで。
刀の展示は少なめで来派との比較でした。建物内にカフェがあるのも再現天守だからこその強み。 1日20食限定・雲の旅パフェもまだあったので食しました。青空を模したゼリーが印象的ですが、 お城モナカの上にホイップで雲が乗っているのも良かったですし、1粒だけのマスカットが本物…!
夜は駅直結のイオンモールへ。6・7階が食堂街ですが、地元メシはむしろ4階のフードコート。 宮下酒造のビールは前回(山鳥毛が岡山市で展示されていたコロナ禍前)味わったので、 今回はYoutuberのZAKIさんお気に入りの倉敷ふるいちのぶっかけうどんを食べました。 (イオンモールに行く前、さんすてで普通の生ビールを飲んだのは事実なので書き残しておく) 地元民に愛されすぎて常時注文待ちの列ができてました。ノーマルのぶっかけうどんは中央に うずら卵(生)があるので、ひねって梅干しぶっかけを頼みました。美味しかったです。 駅の土産物屋で白桃アイスバーとスイートポテトを仕入れてからホテルに戻りました。
2025.10.19 wrote
| 2025年10月04日(土) |
It's hard to see what is right under your nose. |
手帳用の下敷を無くしてしまったと焦り、HANDSで買ったら出てきました。来年用の手帳から。 無くしたと思い込んでいた下敷、お高め文房具店で購入した、両面で異なるザラザラの滑り止め 加工されている、B6サイズなのに1000円以上する高級品なんですよ。奮発して買ったんです。
だから焦って…最近はみんな筆圧が弱くなって鉛筆も6Bやら8Bやら使われる時代になったからか、 下敷も売り場探すの大変なんです。HANDSでも一度諦めてレジで会計して、出ていく時にやっと 手帳用の下敷は別の箇所(しかも2種類のみ)で売っているのを見つけて二度目の会計したという。
私が愛用している星ダイアリーはB6サイズで、手帳として主流ではない大きさかもしれません。 持ち歩いて予定の管理…ではなく、自宅でじっくりジャーナリングが主用途だと、ある程度の 大きさがあった方が書きやすいですし。星ダイアリーも占いを読みたいと言うよりは、星の動きが プレプリントされているのが助かる…という程度の占い依存度になってしまっています。
それでも発売日当日には毎年出版社が主催するイベントとは別ルート(恐らく石井ゆかりさんとは 個人的な付き合いで仕入れている)で筆者の手書きメッセージがゲットできる谷中の古本屋へ 退社後にダイアリー買いに行きました。来年のカードは『知己朋友』。昨年の『大成功』が 当たっているのか微秒だった記憶が新しいところですけれども、果たしてどう実現するのやら。
| 2025年10月03日(金) |
いつからこんなにも好きになってしまったの |
刀ミュ新作「静かなる夜半の目覚め」最速先行予約の当落が発表され、友人依頼分含め全滅。 仕事のやる気どころか生きる意欲すらなくなり、退勤後は当日予約でのマッサージ30分と 銀座ライオンLEOでの飲んだくれ(サッポロビール系の飲み屋はドリンクの系列縛りに若干の 窮屈さはあるけど店の入りやすさとフードの大きさで気に入っている)によるリカバーを試みるも 全然回復せず。SNSでの当選報告に苛立ちを募らせた挙げ句、22時台に不貞寝してしまいました。
チケット争奪戦の難易度が高いのは分かってました。長谷部が部隊では人気順で下位になるのが 予想がつくレベルの人気男士がズラリ。伯仲勢揃いは強すぎる…。だから神社巡りもしたんですし。 SNSにも私と同様に申込み全部外れた人だってたくさんいます。そもそも私の今年のチケット運、 大本丸博の桜ステージ現地NGから始まり、刀ステで最前列の公演が中止、刀ミュもドームは梅席、 博覧会だって長谷部の衣裳が展示される前期は取れず。博覧会の前期と後期でチケットの倍率が 全然違った辺りも、新作「夜半」の人気が推測ついてしまう紛れもない現実です。
10周年でいろいろイベントが組まれているのに、まずチケット争奪から始まり、グッズだって ほとんどランダム(しかも母数20超え)でドームは当日の一般グッズ販売が中止になったので 手元にあるのは先日書いたセカンドハンドで値崩れしていたアクスタだけです。
楽しみよりも、そこにたどり着くまでの苦痛の方が大きくなっている。 私にとって今の刀ミュはそんな存在です。
誕生日前にこの1年を振り返ってみたのですが、玖寿が始まったのが昨年の10月だったので、 玖寿→名古屋のライブハウス→横浜でのライブ→東京ドーム→三井ホールでのライブと 何回も木原瑠生さんの歌声を聴いています。20代後半になってもキラキラと夢を語る夢追い人。 年齢差もありますから、あまり表立って応援はできない自覚はあるんですけど、それでも できる範囲での応援はしたいんですよ。玖寿のドキュメンタリーでspiさんに『かざぐるま』を 歌うにあたり、刀剣男士として人間の情緒を捨てろと言われ(誇張表現)泣いていた木原さん。 私は木原さんの解釈で、どの男士より人に近い感性を持ち葛藤する長谷部を演じてほしいんです。
そんな刀ミュ本丸の長谷部がやっと得た本公演での出番(玖寿で『己映す鏡』を歌ったメンバーは 確かに順当に本公演出演している)です。十周年祝賀祭で天井席>ライビュという予想に反する 実感を得た私としては、どうしても現地で見たいんです。どれだけ過酷な物語であったとしても。 だから、最後の最後までチケットは諦めたくないです。まだ先行は残ってますし、当日券まで。
2025.10.4 wrote
10月になり、また歳を重ねました。刻んだ数字に意味はなく、1年よく生き延びた…それだけです。 昨年のセルフ祝いは早稲田のごはん屋たまりでディナーを頂き、また行こうかと思いましたが、 2年連続で10月1日の夜に予約すると誕生日だとバレるのでは…と自意識過剰な危惧が働き、 今年は前々からSNSでフォロワーさんが口にしていて気になっていた根津の釜竹を予約しました。
大阪・羽曳野にあったうどん屋(閉店)の子息が根津で開いた店で、店主の趣味で日本酒が充実。 20世紀初頭の蔵を改装した店は外国人観光客にも人気のようで、英語メニューがあったり、 店員さんも英語で説明したりしてました。私は5500円6品のコースを予約。人気店だけあって ふらっと行って入れる店ではなく、屋外で席が空くのを待っていた人たちもいました。 (あと、日によってはうどんが完売してしまうこともあるらしい)
コースは前菜・お椀・刺身・天ぷら・うどん・デザート。刺身はマグロの赤身1切れトロ2切れが 丸皿の中央にちょこんと重なってました。質はバッチリでしたが、皿の使い方が高級だなと。 天ぷらは天然海老と穴子の2点を塩で。メインのうどんもざる(冷)or釜あげ(温)の2択で 添えられたのは天かすに麺つゆ、あとはネギと生姜のみ。デザートは半解凍のナガノパープル3粒。 最近のぶどうは品種により皮が食べられる前提(=残せない)なので、名前を聞き逃がせません。
楽しみにしていた日本酒は、メニューの記載が銘柄+産地の県名onlyと実にシンプル。 日本酒を売りにする店ほど辛口だの大吟醸だの日本酒度だの書いてある印象なので驚きました。 位置づけも「麺前酒」で、うどんの前にワイン(!)グラスは下げられてしまったのでした。
知っている銘柄は鍋島だけで、それが一番グラスで高い(1300円)だったので手を出せず、 勘だけで頼みました。1杯目は釜竹の店主が好きな「房島屋」の超辛口。揖斐川町の所酒造は 食中酒としての拘り強く作っている酒蔵だそうで、ラベルも釜竹専用デザインでした。
2杯目は鶴岡市の山中にある亀の井酒造「くどき上手 純米大吟醸 備前雄町44%」。 備前雄町は今の日本で栽培されている中では最も歴史のある(100年以上)酒米で、ルーツは 備前刀の故郷でもある吉井川流域の岡山平野です。亀の井酒造が「くどき上手」と命名したのは トークで天下取りを果たした秀吉をイメージしてだそうで、いろんな記憶の断片が自分の脳内で 繋がっていくのは不思議な感じがしました。それだけ私も長く生きてきたということですね。
総じてお酒も食事も大変美味しくて、節目にふさわしい贅沢な時間を過ごせたと満足できました。 このクラスの店で飲食するなら、日本酒の銘柄ぐらい当然知っておけ…ということでしょうか(苦笑)
2025.10.4 wrote
|