今日午前中、渡辺由記子先生の公開講座へ行ってきました。 「やる気を引き出す魔法のレッスン」・・・と聞くと、 どこにでもある最近流行の生徒との接し方、声かけだけか? なんて疑念を持ってしまいますが、 内容はとても濃いもので、充実した2時間半を過ごすことができました。
脱力、指の強化、表現力の導き方、 こういった指導法は常に模索しながらのレッスンです。 今回の講座では、たくさんのきっかけをいただいたような気がします。 非常に具体的で実践にそのまま使えそうなものも多々ありました。
日頃疑問に思っていたこと、 「もしかして今の私のレッスンは、もっとこうした方がいいのでは?」 なんて思っていた悩みなどが、少し氷塊したように思います。
指の強化については、日頃から思うところがあり、 脱力にだけ気を止めていると、結局は一本一本の指が独立しなかったり、 最近思うのは、指がしっかりしていないと脱力もできないのでは、ということです。 今回の講座を聞いて、やはり基礎となる脱力と指の強化は 常に同じ割合で重要視すべきものなのだと思うに至りました。
この他、表現力についても、 導き出すだけでなく、やはり伝えていかなければならないこともあるわけですが、 いずれ生徒自身の力で応用が付くように、 生徒の表現力の引き出しが多くなるようにするには、 このバランスをどのようにとっていくべきか、非常に悩んでいたところでした。 もう少し伝えることに重きを置いてもいいのでは? 最近そんな風に考えるようになっていたのです。 白紙の状態で、表現しなさいといっても、表現できるはずもなく、 ピアノで表現するとはどういうことなのか、 これをもっともっと具体的に伝えていっていいものなのでは・・・ 今はそう思っています。 今日からもう少しこの点を踏まえてレッスンしていくことになりそうです。
あ、そうそう。もうひとつ学んだこと。 15分でたくさんのことを注意するよりも、 たったひとつのことを集中してそこだけ部分的にレッスンする。 これをもっと取り入れるべきだと実感しました。 今日のレッスンは普段にも増して、やる気満々です。(笑)
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