姿勢に続いて今日は背筋のこと。 前回の姿勢は、別にピアノについてではなかったけれど。
背中のあいたドレスを着て演奏している女流ピアニストを見てみると、 背筋がすごい!! 思いのほか、腕の肉はプルンプルンしていて筋肉質じゃないんです。 でも、背中はすごいものがある。 バリッバリに筋肉がついていたりシマス。
リストは「ピアノは背中で弾く」と言っています。 体重を無理なく指先に伝えて大きな音が出るのは、 背筋から弾いて、その途中経過である腕などは脱力しているから。 エネルギーが伝わりやすい状態・・・とでも言えばいいかな。 途中力が入っていると、エネルギーはそこで留まってしまうのです。
それにしても、背筋から弾く・・・結構難しいです。 脱力ができていても、なかなか音量に結びつかないとしたら、 その原因の一つがこれなのかもしれません。 肩から弾く・・・こういうイメージは持っていたのですが、 背筋から弾く・・・というイメージ・・・なかなか持ちにくいですね。 上手なピアニストは背中が痛くなるそうで・・・。 私はというと、まだまだ肩止まりかも??
ところで、音量に結びつかない原因は背筋以外にもあります。 指の関節です。 フォルテシモのような大音量で演奏したいとき、 指にかかるエネルギーは相当大きなものです。 このエネルギーを鍵盤に無駄なく伝えるためには、 関節がしっかりしていないと・・・なんですよね。 ということで、脱力にばかり気をとられて、 関節が弱いと、なんとも情けない演奏になってしまいます。
ちなみに、関節が凹んだりすると、 音を出すタイミングも自分が思っているタイミングで鳴りません。
背筋を伸ばして、背筋で弾く。 ちょっと心がけてみるだけで違うのかもしれないですネ♪ ・・・と自分で自分を戒めるのでありました。
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