| 2001年08月26日(日) |
修行だよ、こりゃ(四国巡礼編) |
鳴門の健康センターを午前6時に出発。 この日は朝からやばげな天気でした。 案の定30分くらい走ってると雨、雨、雨。あっというまに大雨です。 7時直前に16番の観音寺に到着。 火がともってるロウソクが1本もなかったのでどうやら最初の模様。
第十六番 観音寺(かんおんじ) 上記の通り、朝一だったのでなんだか住職さんは不機嫌そうだった。。
第十七番 井戸寺(いどじ) 第十八番 恩山寺(おんざんじ) 第十九番 立江寺(たつえじ)
この辺は普通に通過。といっても大雨だったのでひたすら辛かった。 前は全然見えないしロウソクやライターなんかも濡れて使えなくなるし散々な目にあった。でもこの辺はまだ市街地にあったから救われたかなぁ。
第二十番 鶴林寺(かくりんじ)
ここも12番の焼山寺と同じく急な勾配をどんどん上っていった。88ヶ所で2番目の難所らしい。やっぱり歩きだとかなりつらそうだ。でもまだ頂上までバイクで行けたからよかったかなぁ。ここの住職さんに次の寺の情報を聞く。バイクで周ってると行ったのでどうせならそれでいける道をいったほうがいいと言われたので素直に従ってみた。
第二十一番 太龍寺(たいりゅうじ)
泣きたくなるほどつらかった、ここは。 後でわかった事なんだけどこの太龍寺は3つの進入ルートがあって、一つはロープウェイ、一つはバイク、もう一つが歩きの道ということなんだがオレはどこをどう間違えたのか歩きの道を選択してしまったらしい。怪しいとは思いつつもどんどん進んでいったら案の定ダートになって道もえらく細くなっていった。夜通ってたら絶対泣きそうな道です、ココ。捨てられて何年も経つ車とかマネキンの頭とかわけわからんものがゴロゴロ転がってた。今思い返してもほんとに泣きたかった。 挙句の果てには途中からバイクじゃ登れない段差のある道になり、そこからは歩き。1時間以上ずーっと上ってました。途中になんか色々文字が書かれたプレートとかが木にぶらさがってるんですよ。 「信じるものは救われる」 「南無阿弥陀仏」 「あなたの後ろにはお大師さまが」 こんな感じです。 ある程度の安心感と共に泣きたくなるような不安にもかられました。 やっと山門が見え寺の中に入ったときはなんかある種の達成感があったな。 それと同時に帰り道の心配も生まれてきた。 さすがに90分くらい山登りしてたら喉の一つも渇くってことなんで自販機探してたら、ロープウェイ発着所のところでお茶のお接待を受けた。松茸茶だ。 心のそこから美味いと思った。つうかこんなへろへろの状態なら何を飲んでも美味いと思うのだが、この松茸茶は普通に飲んで美味い。昆布茶好きなら文句ナシにはまる味だと思う。あまりに気にいったので土産として一つ買った。帰ってからも毎日飲んでる一品です。あんまり休んでてもバイクのほうが心配になってきたので早々に戻る事にしました。ちょっと土砂が崩れ気味だったので帰りも1時間以上かけて慎重に下りてきた。バイクは無事。帰りは行きほどの不安感はなかったけどここを早く離れたいという気持ちは強かった気がする。 遍路道を抜けて一般道に出ると一路反転してロープウェイのほうに行ってみた。 ちょうどそこは道の駅になってたので休憩と洗車の目的で寄ってみる事にした。 というのも林道を通ったためにアホほど単車が汚れたからね。 ロープウェイ見てみると往復で2400円も取られるらしくこの金額を見て まぁ歩きでもよかったかなぁと無理やり自分を納得させる事にした。 歩きの時間2時間と2400円、どっちを選ぶかっつったらオレは前者だもの。
第二十二番 平等寺(びょうどうじ)
やっと普通の寺、救われる思いでした。 しかしここの寺をまわってから次の寺まで回り道をする事に。 実はここまで寺巡りと共に道の駅のスタンプラリーのほうもやってたんですよ。 あまりにも見るものないから、四国。 このときはまだ道の駅全部行くつもり満々だったので30キロほど引き返すことに。これが後になって響いてきたんだよな。。。。
第二十三番 薬王寺(やくおうじ)
ここで徳島県の寺は終了。24番からは高知県になります。 ここから次の寺までは約80キロ、歩きの人なら通常3日かかるっていわれてます。場所は室戸岬の最南端。 この薬王寺をまわった時点で時間は午後4時。 あと1時間で80キロの道を行けるかな? つうことでちょっと賭けをしてみました。
結果、到着時刻は5時10分前後。ぎりぎり間に合わずだった。 途中道の駅によってスタンプおしてなければ間に合ってたのなぁ。。。 つうわけでこの日はこの寺のふもとにある公共パーキングで野宿をすることに。 そこにいた歩きのお遍路さん、大学生の坂本くんと仲良くなり一緒に室戸岬の展望台で夕日を眺めた。前後に瀬戸内海と太平洋があるのは圧巻だ。 めちゃめちゃ景色が綺麗だった。思わず大声で叫んでました。 2時間ほど歓談した後、彼は民宿に予約を入れているというので別れる事に。 オレの方もガソリンが底をつきかけてたのであまり動けず。 やる事もないので9時には寝た。
途中何度か目を覚ましたなぁ、やはり野宿でテントなしだと安心して熟睡できない。常に気を張り詰めているという状態なのでちょっとつらかったかな。 このへんは室戸スカイラインつーのがあってこのへんの走り屋さんたちが多く集まるところらしく、それ系の車が結構行き交ってた。あとは虫や動物たちもたくさんいたなぁ。寺の境内とかでもいいから屋根と囲いのあるところに泊まりたいと切実に思った日でもあったな。
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