オミズの花道
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『オバケというイベント』
2003年01月21日(火)


目下最大の悩みはオバケである。

オバケと言ってもこの業界、ポルターガイストとかコックリさんとか、
そういうマジな心霊現象ではなく、また鯨の脂肪分を酢味噌で戴く食い物の事でも無い。

毎年節分の前後にこの業界で開かれる仮装イベントの事である。


水商売のお姉様方にどのイベントが好きか聞くと、大概の人はオバケだと答える。
その日は、日頃着物やドレスやスーツで規制された自分を、好きなように飾れる唯一の日だからだ。

今年は多分、早い店なら1月の30日からの週末くらい、
遅い店なら2月の6日〜8日の週末くらいにこのイベントがやって来る。
この日の飲み屋街は見てるだけでも色々な人が見れて本当に楽しい。

うさぎの着ぐるみでウロウロする者も居れば、看護婦さんも居る。
婦人警官も居れば、SMの女王様も、カルメンちゃんも居る。

女の子同士きゃあきゃあ言いながら、お互いを笑いあったりして、
場が和んで実に楽しかったりする。


さて私はと言えば。
ここ最近はずっと地元の店でウォーミングアップの最中であったので、
イベントと言えばせいぜいお正月、バレンタイン、クリスマス、周年、くらいだった。
ミナミに出てきてからまだ1年も経っていないので、ミナミでのオバケは初めてとなる。

凄く楽しみなのだけれど、迷う。

衣装の段取りなどはオカマのミカに聞いて(あの人達は毎日がオバケ。)万全なのだが、
4日間のイベントともなるとアイディアも底をついてくるのだ。


一日目は自前でチャイナドレスとして、
二日目は友人に借りてスチュワーデス、
そこまでは決まっているのだが・・・・。

他の女性ともダブらないようにしていると、範囲も狭まってきて中々難しい。
そうなると中々次が決まらない。
もう看護婦さんも婦人警官も塞がっている。

4日間皆で回しあう事も考えたのだが、
何せ酒が絡む仕事なのでトラブルで汚す事を考えると躊躇する。


衣装屋で借りて芸者も考えたのだけれども、高いので日給もぶっ飛んでしまう。
(2泊3日で36000円くらい。)
でも一度も芸者になった事の無い私は、一度くらい芸者がしてみたいなと思うのである。
年齢的に舞妓はアウトだしな。

もう一ヶ月前くらいに言わないと衣装も塞がっていて、借りる事が出来なくなる。
早く言わなければいけないのだけれど、36000円はちょっとなあ、と思ってしまうのだ。

花魁になるとこれがまた高くて、芸者の二倍は取られる。
一度は挑戦してみたいなと思うのだが・・・・。



ところで今日、メールで『オバケって何ですか?』と関東のホステスさんに聞かれた。
今まで考えた事が無かったのだが、これは大阪独自のイベントなのだろうか?

そうかも知れないなあ、関東ではこんなコテコテのイベントはしないのかも。


もうはや残された期限は半月。
衣装屋に芸者の衣装を借りるのにはギリギリの期限だ。

うう〜んどうしようかなぁ。
キタやミナミのホステスのこの時期の悩みどころである。



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