オミズの花道
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『男の可愛さ・2』(夜の世界の確率論)
2003年07月24日(木)


『健全な男性は飲み屋に頻繁に出入りしない。』
極論そうだが、少しだけ考えてみて欲しい。

1)家庭を大事にしていて、家族との時間が楽しい。
2)好きな趣味に時間を割く。
3)ちゃんと愚痴を聞いてくれる相手が居る。
4)日没とともに眠くなる健康な体質。

そんな環境に居る人は、飲み屋で飲むのはかえってうっとおしいと思う人が殆どだ。
接待などで飲まなければ『ならない』のは、彼等にとってはむしろ苦痛であろうと思う。


つまり飲み屋に頻繁に出入りする男性は、

1)家庭に帰って家族の顔を見てもつまらない。
2)時間を割くほどの好きな趣味もない。
3)誰も自分の愚痴を聞いてくれない。
4)体内時計が夜型。

という、余り健全とは言い難い人達だと言える。

ここで述べておかねばならないのは、健全だから良い、そうじゃないから悪いとかではなく、あくまでも飲み屋に出入りする男性の傾向や確率の話なのであるということだ。


この確率論は働く私達にも言える。

夜の仕事はスナックやラウンジの時給、クラブにおいてもバイトならば、昼間とそう年間収入は変わらない。
意外に思われるかも知れないが、昼間の仕事は賞与という物があり、健康保険の折半負担や、年金(どうなるかは解らんが)などもある。
また社会的にも保護されていて、勤務年数により様々な公的基金から融資を受ける事も可能だ。

つまり夜の仕事と昼間の仕事は拘束時間が違うだけで、収入にさしたる差は無い。
クラブで売り上げでハイリスクハイリターン、と言う雇用形態ならまだしも、出て行く金銭も含めたりすると、その実はそんなに美味しいものでは無かったりするのだ。


で、ここで生じる確率がある。

『夜の仕事で短い時間でそれなりの収入』
『昼間の仕事で拘束時間は長いけれど堅い仕事』

この両者のうち、どちらを選び仕事とするか、その選択の中にある確率が生まれてくるのだ。


言葉を濁さずにハッキリ言うと、
前述の意に於いて、水商売にはやはりいい加減な人種が集まりやすいと言える。
昼間キッチリと拘束され、真っ当に働いている女性に比べれば、我々水商売の女は都合の良い働き方を選択する、いい加減な種類の女に過ぎないのだ。

繰り返し述べるが、都合が良い方を選択するから悪い、堅いから良いの話をしているのではない。
それは感情の分野のコメントであって、確率を述べている今は関係ない問題である。

統合して述べると、夜の世界はそんな男と女の社交場であるから、昼間の世界には存在しないモノが沢山産まれてしまう。
お客様のサイドから『水商売の女は信用出来ない』とか、働くホステスサイドから『飲み屋で飲み歩く男なんかとは真剣に付き合えない』とかいう言葉が出るのは、こういう土壌が産んでしまうのであろう。
働く女性同士でも『この世界で友人なんか作るつもりは無い』という言葉も出てくる。そして大半のホステスはその言葉を発した相手に心の中で同調しているのだ。

実際の所、私も店で共に働く仲間とはいえ、友人関係にまで発展することは滅多に無い。
いい加減だからとかを感じたからではなく、最初からトラブルを起こしそうな者を避ける性分なのだ。
親の仕事で転校が多かった環境下で育っているからかも知れないが。


さて、ここからは感情の分野に入ってくる。
では何故、いい加減な世界だと知りつつ、世の男性は飲み屋に訪れるのか?
若いオネエチャンを引っ掛けたい、恋愛したい、それだけならば昼間の世界でも探せる筈なのに?


少し長くなって来たので、この続きは次回にて。



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