無責任賛歌
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|藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2002年12月07日(土) 頑張れ爆走�◆振元い鮓討嵒�屋/『全日本妹選手権!!』3巻(堂高しげる)

 土曜日、鴉丸嬢の片付けも今日で三度目である。
 片付けても片付けてもゴミが減らないので、鴉丸嬢も随分神経をやられている模様。これ、悪口じゃなくて実話ね。
 ペットボトルの飲みかけのお茶が腐っていたので、中身を捨てて洗い、新しいお茶を入れ直して冷蔵庫にしまっておいたら、鴉丸嬢、それを見つけて、けたたましく笑い始めた。
 「あはははははははは!」
 「ど、どうしたの!?」
 「捨てろよ、そんなの!」
 「いや、中洗ったから大丈夫だし……」
 「あはははははははははは!」
 笑いが止まらなくなっちゃったらしい。
 腹を抱えて苦しげにひ〜ひ〜言っている様子を見てるうちに、段々と怖くなってきた。だって目がマジで逝っちゃってんだもの。
 確かに鴉丸嬢の言う通り、もう捨てたって構わないのだが、それを指摘するのに大笑いするというのは明らかにキている。
 逃げるようにソロソロと後ずさりすると、パソコンの椅子に座って黙々と日記書きを始める。ヒステリーを起こした女性の近くほどオソロシイものはない。
 けれど、ウチに掃除に来たらみんな神経に異常を来たすってジンクスが出来たらいやだなあ。

 鴉丸嬢が来てくれるまでの平日の間、少しでもしげが苦労をかけまいと片付けをしていたかと言うと、もちろん全然しない。やはり人でなしである。
 今日は其ノ他君もやって来て、粗大ゴミに出すとカネがかかっちゃうソファを解体してくれる。ベランダに出て「このっ!」とか言いながらバラバラにしていく様子を見ていると、男の子だよなあ、と思う。
 でも、もともとこのソファ、家が狭くなるってのに無理やりしげが買ったものなんである。しかもソファとして使わずにどんどん荷物置きにしていったのだ。こういうもったいない捨て方をするくらいなら、初めから買うなと言いたい。
 3週間の労働の甲斐あってか、ほぼ部屋の片付けは終了。広い面積が使えるようになる。全くありがたいことであるが、感謝する相手は鴉丸嬢と其ノ他君に対してだけで、しげにではない。しげは卑怯なだけである。
 頼むから、こんな夏休みの宿題を最後の3日で片付けようなんてマネ、もうしないでくれ……と言いたいが、頼んでもどうせまた無視するのだ、こいつは。
 「自分の妻をコントロールできないのは夫のせい」と非難される方もおられようが、心の底から腐ってるやつには何をどう言ったところでムダなんである。「結婚」した時点で、しげは私に対して「どんなに被害を与えたって構わない」と思っちゃってんだから。実際そう公言してるし。
 しかも「イヤなら出てけ」と私に言うのだ。そりゃどっちのセリフだ(T∇T)。


 片付けの間、しげは自分のメシを外で買ってきている。もちろん、私の分まで買ってきてくれるような優しさはない。
 仕方ないので、自分で三食、一人でカレーを作って食う。
 気分はサビシイを通り越して枯淡の境地に入りつつあるような。なんとなく俳句でも詠みたくなったきちゃったよ。あははは……。


 アニメ、『クレヨンしんちゃん』「こたつから出たくないゾ」「寒い朝でもジョギングだゾ」の二本。
 アニメ見ながら、部屋は片付いたが、コタツは出してないな、と気づく。
 やっぱり冬はコタツだよな、と思うのだが、しげは「どうせ荷物置きにしかならないし部屋が狭くなるし」と言って出そうとしないのだ。
 だから、荷物だのゴミだのが出たら、その都度片付ければいいだけじゃん。結局、家事の手を抜きたいだけなんだよなあ。


 ZUBATさんの名前で、添付ファイルが送られてくる。
 こちらから何かを頼んだ覚えもないし、本文が全くないので、これはウィルスかも、と思い、念のためZUBATさんに連絡を入れる。
 伝言をしておいたら、折り返し連絡が入って、「何も送っていませんよ」との返事。どうもどこぞの誰かのパソコンがウィルスの被害にあっているらしい。
 と言っても私はウィルスについての知識なんてないから(一応ウィルスバスターはしげがインストールしてくれてるらしいが)、どこにどういう被害があって、どう対策を取ればいいやら見当がつかないのである。ともかく添付ファイルは削除。これをお読みの方で、「誰それから謎のファイルを貰った」ということがありましたら情報をお寄せ下さい。つきあわせてみれば、どこのパソコンが元凶なのか、見当がつくかも。


 マンガ、堂高しげる『全日本妹選手権!!』3巻(講談社/アッパーズKC・540円)。
 てっきり今年のオタク大賞はこれだと思ってたんだがなあ。と言うのはウソ(^o^)。
 でも岡田斗司夫さんが強力にプッシュしてたし、候補の一つではあったのではないかと思う。しかしよく3巻まで続いたね。
 同人ヒステリー女騒動も記憶に新しいし、これだけオタクをからかってたら、他にも何か物議を醸しちゃうんじゃないかと思っていたが、作者の後書きを読むと、やはり単行本に収録できなかったネタがあった模様だ。
 アッパーズ本誌を読んでないんで、初めはなんのことだか分らなかった。
 こういうときに役に立つのが2ちゃんねるである(^o^)。検索かけて漫画版を調べてみると、ちゃんとありましたね、『妹選手権』スレッド。さすが2ちゃん、目が行き届いてる。
 それによると、154ページでエロオヤジが操とエンコーしようとしているカット、連載中は『世紀末リーダー伝たけし』のキャラだったそうである。うっひー(゜∇、°)。なるほど、確かに単行本化はしにくいだろうねえ。っつーか、まず雑誌に掲載されたって時点でスゲエよな(^_^;)。しかも他社のマンガだしねえ。想像だけれど、集英社から講談社にクレームが来たんじゃないかなあ。
 さて、そういうウラ事情を知っちゃうと、次のコマの清美の「ハハハハ……こりゃピッタリだ!!」のセリフが実に生きてくる。恵美の「単行本バージョンですね?」も改変を余儀なくされた作者の悔しさがさりげなく表れている。
 他人のキズをムヤミに抉ったりするもんじゃない、というご意見の方もあるかもしれないが、堂高さんは同業者が犯した犯罪について怒っているだけである(本人は「愛」と言い張ってるようだが)。いささか直截的に過ぎる嫌いはあっても、その罪を露骨な形で描くのは正当な「告発」であろう。これって当然の反応じゃないのかな? それとも堂高さんを非難したい人はどんな犯罪者に対しても寛容になってやれって言いたいのかね? 連続強姦魔にも連続殺人鬼にも?
 政治漫画じゃ政治家のスキャンダルを戯画化するのは当たり前だし、芸能人の下ネタがからかわれることだって珍しいことじゃない。マンガ家だけを特例のようにそうやって保護するってのもおかしな話だ。揶揄されても仕方がないことを島袋さんはしたんだって認識は、この「たけし」ネタを「規制」した人にはなかったのかねえ。
 けど、このネタが規制を食らったってことは、確実に島袋光年、集英社は復活させる気でいるな? チト甘くないか? 更生の機会を与えるのが悪いとは言わないけれど、過去を「無かったこと」にしていいってわけじゃないからな。そこ、勘違いするなよ集英社。

 中身に触れるの忘れてたが(いつものことだが)、またもやアブナい妹が登場。ヤンキーだけど「サンデー」フリークの長瀬亜紀、メカフェチお嬢様・連城明日香、関西キャラ萌え娘・遠野愛。テコ入れが必要なのかねえ。このマンガに……と思ってたら、三人出した直後に『モーションコミック』(私も全巻持ってるよ)とか「妹戦隊」とか「お日様くんタイホ」ネタとか、濃い&ヤバネタのオンパレードになっちゃってたから、好き勝手するたるのテコ入れだったんだろうな、やっぱり。
 「品のないパロディマンガ」と貶すのは簡単だけれど、某声優に対して「勘違いして『アーティスト宣言』とかやらかして声優の仕事をおろそかにしたらアカン」とか、「ムカつくのが『アニメは夢があっていい』とかいう安いコメント!! 頭悪そうなタレントに限って『アニメ=夢』みたいに安易にククりやがるのよね」とか、「オタクのほうも安易にマスコミ批判するだけじゃなくて自分のフリも見直したほうがいいと思うな」とか、チラホラとフザケてるだけじゃないなあ、とわかるセリフが散見するのである。「オタク」とか「同人女」というククリの中にヌクヌクと安住してヨシとしてるヤカラは、いっぺんこのマンガ読んでみたらどうだろうか。それで腹を立てずに冷静に読めたらまだ「更生」の余地はあるんじゃないかと思うが。
 しかし、堂高さんから見たら、もしかしてしげも「オレ女」に映っちゃうかなあ。こいつはただ単に「広島出身」だから「オレ」使ってるだけで、妄想の果てに立ち役に走ってるわけじゃないと思うんだけど。

2001年12月07日(金) なっまえっ、そっれっはっ、もっえっるっ、いっのぉちっ/『ガゥガゥわ−太』1巻(梅川和実)ほか
2000年12月07日(木) 仕事三昧、遊び半分/『虚無医院』2巻(林光默)



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