無責任賛歌
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| 2005年03月24日(木) |
残務整理の日々/『チキンパーティー』2巻(金田一蓮十郎) |
朝から季節はずれの雪。つまりは「名残り雪」だけれども、あの歌もやっぱり3月を想定してるんだろうな。「東京で見る雪はこれが最後ねと」って言ってるが、つまり、「夢破れて恋にも破れて田舎に帰る」って情景なんだろう。歌詞だけ聴くと、どうにもセンチメンタルで気恥ずかしいくらいなんだが、十代二十代のころは、何であんなに一生懸命になつて歌ってたんだろう。まあやっぱ20代というのはどうしたって自分に酔っちゃう年頃なのであろう。
今日は一日、職場で転勤の準備。 予定されていた会議も出なくていいということなので、不必要な書類などを整理する。机の奥に例のホモオタさんから職場に届いた手紙を仕舞い込んでいたのを見つけて、ああ、とため息をつく。つい何ヶ月か前に職場に届いたものが二通、どちらもワープロで「貴様のような変態の盗人の既知外は仕事を辞めろ」というもの。最初にホモオタさんに出会ったのが私が20代初めのころで、もう20年近く昔だ。よくもまあ、フラレた恨みを未だに持続させてるもんだと思うけど、やっぱそういうエネルギーを別んとこに注ぐことができてたら、道はいろいろ開けたと思うんだけれどもねえ。だからホモがノーマルに惚れるなってば。「同類は分かる」のがホモなんじゃないのか。 今の支社に転勤してきたときも、ホモオタさんは「今度転勤してきた藤原ってやつは、変態の盗人の既知外ですよ」と中傷のメールを社員の全員に送りまくっていた。今度の私の転勤を知ったら、また同じことをやらかすことは見当がつく。何やってももうホモオタさんの正体は知れ渡っているから、私が本当に変態だなんて疑われることはなくて(多少マゾっけはあるかもしれんが)、ホモオタさんがハガキ代を損するだけなのだが、もうイカレてしまったアタマでは、自分の置かれている状況もまるで分からなくなってしまっているのであろう。 実は日記を書いていなかった時期に、上司に勧められて、福岡法務局に相談に行ったことがある。けれど担当者は、「そんな様子なら、勧告しても効力はないでしょうねえ」と、つまりは「既知外は取り締まれない」という、これまで警察や弁護士に相談した時に聞かされてきた返事を繰り返しただけであった。2ちゃんねるの差別落書きを取り締まれないのと同様である。どうせそんなことだろうなと見当はついていたので、特に落胆もしなかったが、「だいたい、あなたのところの上司や、その人の上司は何をやってるんですか」と言われたのには苦笑した。何もやらないし何もできないから、警察に行け、法務局に行けとこちらばかりを動かしているのである。 ホモだからと言ってオタクだからと言って既知外だからと言って、それが即、その人が世に害なす人間だということにはならない。しかし、ホモだったりオタクだったり既知外だったりする人間がストーカーに走れば、世間はああ、ホモだからオタクだから既知外だからストーカーになるのね、と短絡的に考える。そういう誤解を招きたくはないから、あまりホモオタさんのことは日記に書いてこなかったのだが、やっぱりそういう存在が「ああいう職業に就いていて放置されている」という現実があるってことも、もっと世間は知ってた方がいいと思うのである。……婉曲なモノイイで申し訳ないが、私の職業知ってる人にはご理解いただけますでしょう。
午後、またちょっと余震。感じとしては震度2くらいか。 ……って、後でニュース見たらホントに震度2であった。連日の地震のおかげで、だいたい今のが震度いくつくらいなのか分かるようになってしまっている。いやな後遺症だ。 ニュースでは「山を越えた」とか言ってるが、感覚的には有感地震の回数はいっかな減っていない。しげはうちで大丈夫かなあ、でも鈍感なしげのことだから、どうせまたメールを送っても「地震? いつ?」とか言い出すかもなあと思って、今度は控えていたら、しげのほうからメールがあった。 寝室で寝ていたら、地震で積み重ねていた本がまた落ちてきて、耳を直撃したそうである。それがまた、押井守・藤原カムイの『犬狼伝説』豪華版ボックス。こないだ『大漢和辞典』に埋もれて苦しんだくせに、何でそんなかさばるものを枕元に積み上げておいたかな。記憶力も学習能力もないやつは同じ失敗をいつまでも繰り返すものであるが、こんなに早く同じ落とし穴にはまるというのは、いくらなんでもバカ過ぎないか。
トンガリさん関係の資料もまとめて、私の後任の同僚に手渡す。 その際、これまでトンガリさんのしてきた横領のこととか、それをいろいろ補填して結果的には横領にならないように私が四苦八苦してきたこととか、伝えるべきかどうか迷ったが、結局は全部事細かに伝えた。 と言うのが、その件について上司に相談したときに、こっそりと「実は転勤がなければ、来年も藤原さんにトンガリさんの担当をしてもらおうと思ってたんですよ」と教えてもらったからである。これまで私の進言を散々無視し、トンガリさんの暴走を放ったらかしにしておきながら、その私に泥をかぶれというつもりなのか、とさすがに腹が立ったので、もう後任の同僚には事情を全部知っておいてもらったほうがよかろう、と判断したのである。 トンガリさんの代わりにしていた仕事、この一年間だけでファイルにした資料が5、6冊分にはなっていたのだが、それを何とか圧縮して2冊にまとめて説明する。説明しながら、自分でも「こんな大量の仕事を、オレ、真面目にやってたんだなあ。自分のでもないのになあ」と苦笑する。見返してみて、驚くくらいに手を抜いていないのである。オレってもっと、スチャラカでスーダラな社員じゃなかったのか。無責任な社会に対しては個人の無責任で対抗するしかないというのがモットーじゃなかったのか、と心の中で自問自答してみるが、考えてみれば問題社員を放置して転勤してしまう点では私もやっぱり無責任なのである。 でももともとトンガリさんに対して責任持たなきゃならない義理なんてないんだからな。あとは野となれ山となれである。
マンガ、金田一蓮十郎『チキンパーティー』2巻。 他人事に首を突っ込みまくり、お節介なくせに役立たずでかえって事態を悪化させてしまうことも多いのに、ウルトラハイパーなポジティブシンキングで自分がどれだけメイワクな存在か自覚できない「トリさん」。いったんは開発者の「野村さん」に処分されかけたけれども、ヒロインの「毬央」の涙のとりなしで、本人(鳥)の気が付かないうちに命が助かる。もちろん後で毬央は死ぬほど後悔するのであるが(笑)。 このトリさん、相手の事情を思いやってるようで実は自分の中の正義感に浸っているだけで、まるでいつぞやのイラクの人質三馬鹿大将みたいなやつで、もしも実際に傍にいられでもしたら鬱陶しくて堪らないだろうが、これがそのセリフのうざったさに相反して、それほど憎めないのである。たとえば「毒舌OL姉妹」の本音トークを聞いて、いつもなら説教垂れに怒鳴り込むところが躊躇してしまうあたりに、「ああ、つまりこいつは『青春の夢』に酔ってるんだなあ」と微笑ましく感じてしまうからである(もっとも、次の回ではついにキレて説教垂れてボコにされてしまうのだが)。みなさんの傍にもこんな感じの「余計なお世話焼き」がいるかもしれないが、こういう人たちが「世の中まちがっとる」と言いながら、報われもしないのに真面目に働いているからこそ、世の中が成り立ってもいるのである。あまり邪険にしないように哀れんであげていただきたい。「トリさん」も働いてはいないが、「ボランティア」は大好きなようである。……なんかホントに三馬鹿そっくりだな。 それはそれとして、作品中でも「毒舌」と言われちゃってるこのOL姉妹であるが、でも会話の内容聞くと、そんなに毒があるとも思えないんだけどなあ。彼氏が彼女に妙に優しくして「荷物持ってあげるよ」なんて言うのを見て、「何を演出してんだろって思うよね。男って面白い」なんて、切れるほどのものかな? 別に普通の反応だと思うんだが。「優しい人が好き」とは、女の子に聞いた「アンケート」では常に上位にランクされる「いい男の条件」なのだが、この手のアンケートの回答がいかに当てにならないか、現実に「優しい男」というのはたいてい女性から見たらキモイのである(かと言って冷たい男が持てるわけでもないので誤解しないように)。マンガの中でも「何か一つ『これが好き』って言うと、次からそればかりプレゼントされる」となじられているが、これって、子供がいつまでも同じ嗜好だと思い込んでいる親と同じ感覚なのだね。つまり、「プレゼントされた経験」が、親との間でしかないから、その感覚で彼女にも同じプレゼントばかりしてしまうのだ。つか、精神的には子供のまんまなのである。彼女からうざったがられるのも当然と言えよう。 「トリさん」は「夢がない」と嘆くが、実際、女性に過大な幻想を持ち過ぎてる男って多いんだよ。それって逆に女性を鋳型にはめて「モノ」扱いしてるのと同じなんで、自分は楽しいかもしれないが女性にとってはメイワク千万でしかない。夢を見たい気持ちは分かるけどさあ、求めても求められないものを追いかけたってしゃあないんだからさ、ホドホドにしとこうよと、ガストの「+e」で「完全女脳」と診断されてしまった私は思うのであった。
地震からこっち、ずっと寝付けなくて、この四日の平均睡眠時間は一時間半ほど。 さすがに疲れが溜まっていたのだろう、寝る前に日記を書こうと思ったが力が出ずに失神するように眠る。けど熟睡はできずに夜中に起きてしまい、テレビでタイトル忘れたが稲垣五郎がホストの番組で、青木さやかが「『僕のこと好き?』なんて聞く男は嫌い」なんて言ってるのを聞いて、うんうん、と頷いたりする。あの鬱陶しいキャラを嫌いな男性(あるいは女性)も多かろうとは思うが、女性はたいてい青木さやか的な要素を持っているものである(同姓から嫌われるのは同属嫌悪だろうね。自分の恥部見せられてるようで嫌になるのだろう)。 これもまあ、女性に幻想を抱いている男性諸君にお伝えしておきたいことだが、女性はみんな青木さやかである。女性と付き合いたいと思えば、青木さやかと付き合うのだと思って覚悟しなければならない。それが嫌なら、いつかどこかで、自分を待ってくれてる眠れるプリンセスがいるのだと、見果てぬ夢を抱いたまま棺桶に入るしかない。 その番組で佐藤江梨子が「最近、男に振られた」話をしていたが、こういう男くらい身の程知らずな者はあるまい。サトエリ振ったって、どうせ最後に捕まえる女は青木さやかのクローンなのだから、サトエリの中に自分の好きな部分を見つけだしゃいいのである。なんかホント、何様のつもりって男、増えたね。
加藤君から、27日に予定していた劇団の会合、参加者が少なくて中止との連絡がメールで。 私も急遽マンションの会合が入ってしまったので、残念ながら不参加となってしまったのだが、人数が少なくても会いたきゃ会えばよかろうに、何で中止にまでするのか、よう分からん。つか、生活時間帯の違う人間が多いんだから、全員揃ってなんてのはまず無理というものだ。何か話したいことがあるなら、たとえ二、三人でも集まれるときに集まったほうがいいと思うんだが。 加藤君、スケジュールのきつい其ノ他君やらぶきっつあんに日にちを提案してもらったら、なんてことを書いてるものだから、そりゃ無理だろう、という内容の返事を送る。スケジュールがきついということは、全然、体が開かない場合もあるということにも繋がるわけで、下手をすればいつまで経っても会合が開けないということにもなりかねない。「自分の体が空かないせいで話が進まない」なんて事態になったとしたら、二人に責任やらプレッシャーやらを押し付けちゃうことになる。だから加藤君には「候補日を複数立てて、その中で一番人が集まれる日を選んだら?」と提案したのだが、すぐに返ってきた返事が、「それだと候補日も全部体を空けてなきゃならないから、かえってきつくないですか?」というものだった。 いやはや、前々から加藤君は「いい人」だなあ、とは思っていたが、これには全く驚いた。会社の忘年会や大学のサークルの新歓コンパで、「いつがいい?」と希望日を募ることはよくあることだが、自分の希望日以外の日に決まって参加できなくなったからといって、いちいち恨みに思ってなどいられない。出られりゃよかった、出られなかったら申し訳ないで終わりである。それを、みんなのために決定日以外の日も体を空けておこう、なんて考えの持ち主に会ったのは初めてだ。いくら「いい人」と言っても、そりゃいくらなんでも気の使いすぎというものではなかろうか。例えば、彼女から「この日は都合が悪いから、別のこの日に会おうね」と言われて、「うん。でも念のため、君の都合の悪い日も体を空けとくよ」なんて答えるようなものである。気持ちは分からんでもないが、過ぎたるは及ばざるが如しである。こういうのって、逆に「何でそこまでするの?」と彼女にプレッシャーを与えていることにならんか。まあ、よっぽど心の広い女の子でない限り、たいていは引いちゃうと思う。 あんまり悩むなと返事を送ったけれど、C−1君といい、加藤君といい、うちの劇団に集まる男どもって、なんでこう一歩余計なとこまで踏み出すかね。
2004年03月24日(水) せめて会議には出てよ。 2003年03月24日(月) メモ日記�� 2001年03月24日(土) 女の子が好き!/アニメ『フリクリ』6巻/『低俗霊DAYDREAM』1巻(奥瀬サキ・目黒三太)ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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