きっと どこかで
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2004年05月22日(土) 「光とともに」第6話

この日の放映を見て思ったこと。これは、光くんをとりまく、周囲の子供達のことも描いたドラマだと。(最近の子供達をとりまくいろいろな問題など)

光くんが、学校の帰りがけに、ママがちょっと目を離したスキに、一人でどこかへ行ってしまった。ママは、あわてて捜しまわるが見つからない。光くんはバスに乗ったのではないか、という話になった。光くんと同じクラスの男の子が、同じクラスの女の子の自転車をふんだくるようにして借りていったとのこと。光くんを追いかけていったらしい。まもなくファミレスでその男の子と二人でいることが報告された。

今回、光くんが迷子になったことを聞いて、何か役にたてることはないか、と言って家に訪ねてくれたお母さん方がいた。こういう人はほんとにありがたい。気持ちだけでも・・。

光くんを追いかけていった男の子は両親が離婚していて、父親が子供をみている。家に光くんのママが訪ねて行った時最初、「うちの子はなんてひどいことをして」と言っていた。そういう言葉が出る時点で、お父さんはいい人。そして、光くんのことを説明するうちに、自分の誤解に気づいたお父さんは、「うちの子はやさしい子供だったんですね、それに気づかせてありがとう」と言っていた。

また、迷子になりながら、光くんは、あちこちで、いろんなことをしていた。学校に苦情の電話がかかっていたらしい。次の日に、ママは、謝りに出かける。

こういう場面はせつないなあー。自分の子供が悪いことをしたのを謝りに行くのは、親としてまあ、当然だと私は思っているんだけど、でも、「うちの子は普通の子供と違うんだから、それをわかってくれたら、そんなことは言わないでしょう」と思うこともあるし、それを言うと、「そうなら親がもっと気をつけなきゃだめでしょうに」と言われそうな気もするし・・。今回は、両方の言い方をした人達が出てきていた。

障害を言い訳にしないで、みたいなセリフだったけ?を聞いた時は、そうかなあ?と思った。そういうふうな言い方は私はしたことはないし、私の周囲の人だって、診断名を公表するのは、よっぽどのことがない限りしていないし、その場合もとても気を使う。変に誤解されたり偏見を持って見られたりしないかと・・。障害を公表している人達は、勇気のある人なんだろうなと思う。

福祉の仕事をしている人達は、日々そういう人と接しているせいか、そういうふうな思いになることもある、という話を聞いたことがあるような気もする。

我が子も、以前は、よく外出先で、一人で勝手にあちこち行ってしまうので困っていた。だから、私が子供を連れて外出しないといけない時は、必ず、誰か(旦那とか、私の母とか)に一緒に来てもらっていた。案外足が速いので、追いかけているうちに見失ってしまいそうになったり、一人を追いかけているうちに、もう一人の方が置いてきぼりになって、そっちが、逆に迷子になってしまったり・・。でも、こっちの子は、迷子になってもすぐわかる。迷子になったと泣いているから・・。でも、勝手にあちこち行く子の方は、自分の好きなことをしているだけなので、全然困っていない。親が困って捜しまわっているだけ・・。トホホ・・状態よね、親にしてみれば。最近やっと、そんなに勝手にあちこち行かなくなったので、ちょっと、子供連れの外出が楽になった。

今回の放映は、実は、子供と一緒に見た。子供の感想は・・。
「光くんって無口なんだね」そうだよ、貴方はいろいろお話できるようになったね。
「光くんって小学校何年生なのかなあ」小学校一年生だよ。貴方の時と似ているところもあるし、そうでないところもあるよ。
迷子になって皆が捜しまわっているところでは・・。笑っていた。何故なのか・・。悲しくなってしまった。我が子にしてみれば、自分と同じような子供を見つけた安心感か?どちらにしても笑うところではないだろう・・。貴方が勝手にあちこち行ってしまった時も、いろんな人にお願いして捜したこともあるのに・・。それは貴方が大事だから・・。事故でもあったら大変だし。そういう話も我が子にしたがどの程度理解してくれたのか。

最近思うに、いろんなことを理解したり、出来るようにさせるためには、子供の成長を待つこと、これも関係しているなあと。他の子供と、成長の進度が違うのだろう。でも、違うけど、今まで理解してなかったこと、理解できるようになったなあと思うこともあるし、出来るようになったなあと思うこともある。


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