きっと どこかで
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2005年09月07日(水) |
県の臨時職員なるもの |
私の住んでいる自治体の県庁にも、「臨時職員」という名称の職員が存在する。実質は、「臨時」の職員ではない。常時勤務の、まあ、一般企業でいうところのパート職員のようなものだ。
県のHPを見ていたら、知事へのメールのコーナーに、「職員定数と臨時職員について」というものが載っていた。(内容は、こちらから参照できます。)
日給制、交通費は出ない、昇給はない、もちろん、ボーナスも出ない。
私は今勤めている職場の関係で、県庁に出かけることがある。その部署でも臨時職員と呼ばれる人が働いている。
臨時職員なので、県の職員の定数に入っていないのだろう。人件費を安く、雑用をこなしてくれる、県の職員にとっては、便利な存在だろう。県の職員の方々も、自分の雑用をこなしてくれるので、ちやほやしている感じを受けないでもない。私にしたって、臨時職員の方々は、やはり県の職員なのだから、県庁に行ったら、それなりの応対をする。
県職員って、どんな仕事をしているのかな、と思っている人には、県職員の仕事を、ある程度垣間見ることが出来るいい機会かと思う。でも、長く勤めるような待遇(給料のことなど)ではないと思う。昔聞いた話だと、厚生年金や保険も掛けてもらえないということだったが、今は、どうなのかな。
雇うからには、きちんとした雇用をして欲しいと思う。県職員とあまりに違いすぎる待遇(給料や社会保険など)には、疑問を感じる。
最近、産休等の補助職員という制度ができたと聞いた。その方には、県職員と同等の待遇が与えられるという。もちろん、昇給もきちんとするということらしい。産休等の代わりの職員は、いわゆる臨時職員では勤まらないということから出来た制度らしい。確かに、専門職の場合は、資格も必要だし、実務経験もないと、産休の交代要員としては勤まらないだろう。その背景には、育児休暇が、最長3年まで取れるようになったこともあると思う。
育児休暇3年取得可能、うらやましく思う人も多いと思う。でも、実際は、そんなにとっている人はいないのではないか。
私の職場にも、パート職員さんがいる。それは、ほんとに臨時的な雇用である。でも、同じ人にずっと来てもらっているのではあるけど。
そのパートさんは、他の人にはある、福利厚生制度の適用が受けられない。例えば、職場の健康診断とか、年に1回行っている親睦旅行とか。最初の頃は、労災保険も入っていなかったのだが、私が何度も入るように、経理担当の方に話して、途中から、入るようになった。
私も、今の職場で、最初の頃、臨時職員と呼ばれていた時期があった。給料は、人件費からでなく、事務費から支払われていたのにショックを受けた。もちろん、日給月給制だった。それが、いつからか、人件費から支払われるようになり、交通費も支給してもらえるようになり、ボーナスも、昇給もあるようになった。長く勤めている職員をきちんと評価していこう、という話も出たと聞いた。
ニートと呼ばれる若者が社会問題となっているという話を聞く。アルバイトのような仕事ばかりして、きちんとした仕事をしてないため、正社員として就職したくても、なかなか出来ないんだとか。
アルバイトだからと、いいかげんな社員教育しかしていない企業などにも問題はあるんだろうけど、本人も、かわいそうだ。背景には、就職しようとしていた時期に、バブルがはじけ、企業が正社員の求人を控えたということもあるんだとか。
どちらにしても、きちんとした就職をしてほしいなと、見るたびに思うのだけど、結構居心地もいいの(だろう)で、勤めているんだろうと思う。
まあ、私も今の職場でのスタートは、県の臨時職員と同じようなものなので、他の人からは、同じように思われているのかもしれないけど。今は違う、と自分では思っているのだけど・・!
香川県HP
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