きっと どこかで
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2005年10月11日(火) |
学期末個人懇談(その2) |
先日、個人懇談のことで、ケンのことしか書いてなかったので、発達障害のある子供(ユウ)の方のことを書いてなかったので書きます。
この子供の担任の先生とは、1学期の参観日にも時間をもらって、個人的に話をした。その時、「どういう風に接していいのか、迷っている」というような返事だった。そのため、去年の担任に比べて、ユウは、あまりかまってもらってないように思えた。こう書くと、ユウはかまってあげないと、何もできないわがまま子みたいだけど、ユウには、他の子供とは違う関わり方をすれば、その場で、本人が過ごしやすくなる。
自分はクラスの一員、という事を認識できないのがユウ。普通の人には、この感覚はわかりにくいかもしれないが・・。「みんな」という呼びかけに、普通は、自分も入る、と思うが、ユウのような子供は、「みんな」には自分も含まれるということが分かりにくいのだ。たとえば、「さあ、皆さん、○○しましょう。」という話。普通は、自分も、○○しなきゃ、と思うよね。それが、ユウのような子供は、それが、理解できないのだという事だ。
それを、理解させるにはどうすればいいか。「ユウくん」、と声かけをして、こちらに感心を向けさせてから、目的の話をする。また、話の前に、肩をポンとたたいてもいい。
そんな話を、夏休み中にも1回学校へ行って、先生に話したように思う。それを、夏休み明けにしてくれたことがあるらしく、「お母さん、以前話してもらっていた事、してみたんですが、効果ありますね」と言ってくださった。
1学期の時にも、ユウと向き合ってくれそうな気配は感じられたし、私の話も、メモを取って聞いてくださる。(こういう先生も初めてです。)
さて、1学期の成績は、そんなに悪くはなかった。頭は悪くはないのだ・・。ただ、思考回路が他の子供と違うようなので、言動や行動が、他の人から見ると奇妙に見えることもあるのだろう。
また、小学校入学以来気になっている、離席行動について、聞いてみた。 「授業中、教室の後ろに寝そべっていることもありますね」とのこと。それについて、他の子供達の反応は?
「ユウくん、席に戻りなよ」と言う事は言うけど、それでも戻らなかったら、しょうがないなあ、という感じらしい。ユウはこういう子供だから、ということで、容認されているらしい。他の子供が影響される事はないらしい。
それでも、この前の自由参観の時でも、こんなユウでも面倒みてくれる子供や、楽しそうに話す子供もいた。ユウは、結構人気者のようだし・・。
授業では、興味のある教科とそうでない教科で、授業への参加の仕方が全く違うらしい。そう、好きな教科は、すごくのめりこむくらいやるけど、そうでない教科は、見向きもしない、というところらしい。
私も、病院の先生や親の会の方からアドバイスを受けたり、本で読んだりして、この子供の接し方には気をつけているので、今のところは、そう大きな問題はないようだ。ただ、出会う人間が、変わり、ユウの事を十分に理解してくれていないと、よくない状態になる場合もあるので、それはいつも気をつけている。
今の先生はどうか、というと、やっと理解してもらえたようだ、というところ。でも、その前も、ユウの可能性を信じて、いろいろ挑戦させていただいた。先生も大変だったことと思うが。そして、その期待に見事答えたユウも素晴らしい。
先生は、今回の懇談では、最初の頃に出来なかったことで、最近できるようになったことなども話してくださった。
もちろん、他の子供にはできてあたりまえのことなんだけど。一つは、ランドセルの片付け。これは、最近は、自分でやるようになったんだとか。
なんでも、あきらめていてはだめだ。いつかは出来るようになる、そう信じてあげることが、ユウには大事なんだと思えた。
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