3日の続き,女4人トーク炸裂

3日午後、緑さんは私のただならぬ様子にすぐに会うことを決めてくれた。
Mも一緒に中野新橋「Buono」。

Mは私の話を聞いて激怒。「ボクチンだなあ、最低。質の悪い男!」
緑さんが「でも、二人の共有した時間があるでしょ、築いた関係が」と言うと
「駄目、NO FUTURE!過去はどうでもいいの」と自分の経験も含めて話してくれる。

私もそう思うが二人とも「たとえ謝ってもうしないと誓っても、
許したらまた絶対繰り返す。病気なんだから」と言う。

「大体自分は何のリスクもないじゃん。お母さんみたいとか言って甘えて、
自分からは言い出せなくて、問い詰められたら『いろんな人としてみたいんです、
好きな人ができました。こんな僕だけどどうする?』ってバカじゃん!
自分をコントロールできない、責任も負わない、お子ちゃまだね。
それでもいいっていう女もいるけど、勝手にやってろ。意味ない、時間の無駄!」
とMの炸裂につられて私も、悲しみだけではなく怒りも湧いてきた。

「どうしてかしらねえ」と言う緑さんに
「その問いも無駄!何故って『そいつだから』よ!」とM。

Mの家でトークは続く。Mと一緒に暮らしている彼はゴルフで不在。
和室のコタツ机におつまみ・酒を並べているとなんだか旅館にいるような気分。
緑さんとMと一緒で良かった。今夜家に一人でいたらと思うと恐ろしい。
ゲラゲラ笑っているのも不思議だが。話題も尽きない。
サルの子育て、ロンドン時代の友人の動向、私の絶交物語、家について、などなどなど。

大事な友達に次から次へと絶交されて、男にも捨てられ、
私にはもう緑さんたちしかいないので「私を切らないでね」とお願いする。

Mが今の彼と出会えたのは、毎夜「絶対に理想のパートナーと出会う」
と強く念じた成果だそう。「真理ちゃんもやってみてよ」

4日朝、恐らく8時過ぎには目が覚めていたのだろう。
M家のTVのある部屋には緑さんが寝ていた。
緑さんも起きたので慌ててTVをつけたら8:29。
「ちゅらさん」を見逃してしまった。残念。

Tの住む南麻布に3人で向かって、自然食レストラン「Off 5th Ave.」。
13:00に着いたら「2:00からパーティーが入っているので13:30までです」
と言われる。「あと5分だ」と言いながら、構わずおかわりを繰り返す緑さん。
食いしん坊だからなあ。カワイイ。

店の前の道をさえない親子連れがぞろぞろ歩いているので「なんだろう?」
「公園じゃないの」「いや、あのさえなささは宗教イベントに違いない!」と私。
「行ってみる?」「行こう!」「嫌だ!」と私。
車椅子を避けて後部座席にウンチングスタイルで座っていたので
トイレに行きたくなったのだ。
しかし、緑さんの好奇心には勝てず人々の列を車で追いかける。
イベントは宗教団体ではなく麻布中高の学園祭だった。
受験生の見学・家族がさえなかったんだ。
「麻布の男の子ってかっこよかったはずなのになあ」「えー、かっこ悪いよ!」とM。
女子高生はちょっとしかいない。いまだにルーズソックス。

Tの家は日赤病院下のマンション7階。眺望・広さ◎。
ワインを飲みながら4人で語る語る。
Tも自分の経験を元に
「男とは別れるべし、お友達になりましょうなんて言ってちゃ駄目だよ」。
しかし立ち直りには相当時間がかかるらしい。Mは半年かかったと言う。

「ルームメイトっていうのはあり?」
「無いよ!女と連絡とったりするんだよ、耐えられるか?」
「だから私も男を作って」「ありえないよ、精神的に悪いよ」
だけど新座に帰るのは嫌だなあ。沖縄で引きこもるか。

夕飯は経堂の韓国家庭料理「山村(サンチョン)」
野菜が美味しい。チヂミも豚+ネギも良い。おばさんがとてもイイ。
私は昨日の昼から飲み続けているのでお茶にした。

Mの家に4人で戻ってMの彼氏に会う。ラブラブ状態で羨ましい。
そして24時近くまで4人でトークトークトーク。M彼はベランダへ避難。
合資会社について、故郷に錦を飾りたい人、富と名声を得たい人、
愚痴ばっかり言って進歩のない人についてなどなど…。

Mに別れ際「頑張ってね」と言われて泣きそうになる。
Tは「こんなくだらないヤツだったのかと思えるぐらい嫌いになるんだよ、
一切の関係を断つの」と言う。
「共通の友人や馴染みの店はどうするの?」
「もし会っちゃってもなんとも思わなくなるよ」
本当に時間がかかりそうだ。

一人になったらまた泣くかと思ったが平気だった。友達は有り難い。
2001年05月04日(金)

抱茎亭日乗 / エムサク

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