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2001年06月28日(木)    夏越祓(なごしばらい)と『水無月』

広尾でのバイトの帰りに、都バスに乗って渋谷に出て、東急東横店に寄った。
たまには、そんな寄り道もよいかと思って。

そして、東急東横店の中の「とらや」で、ふと目に止まった『水無月』という
三角形の和菓子を買ってみた。茶道の心得も無いので、初めて目にする菓子だ。

陰暦6月の異名は「水無月」。暑さで水が枯れることから水無月(ミズナシヅキ)
の意で付けられたといわれている。

この『水無月』という和菓子は、関東では聞き慣れないが、京都の人にとっては
6月30日の夏越(なごし)の祓いに欠かせないものらしい。三角形の外良生地に
小豆を散らしただけの素朴なもので、6月になると、どこの和菓子屋の店頭にも
並ぶとのこと。なるほど、他の和菓子屋の店頭にも同じように置かれている。
夏越祓にちなんだ『水無月』は、6月30日に食べる習わしになっている。

夏越の祓いは、平安時代にまで溯ることの出来る伝統的な行事らしい。
暑さが厳しく、病も流行りやすいこの時期、そしてちょうど一年の半分が終わる
6月の末日に、厄祓いを願って行われた。現在も、京都上賀茂神社、北野天満宮
ほか各神社で行われ、茅(ちがや)または藁(わら)で作った輪をくぐりぬけたり、
紙で作った形代(かたしろ)を境内の川に流したりするそうだ。

ところで、『水無月』の三角形は、川の両岸に立てる斎串(いぐし)の幣を見立てた
とも、氷を表すとも言われ、また、夏越祓の神事に使う御幣の形という説もある
そうだ。

三角形の由来だけでなく、小豆がたっぷりと使われていることにも意味がある
らしい。小豆は、古来より邪気を祓うと信じられていた赤い色をしており、また
ビタミンB1を多く含むなど栄養価も高い。暑い夏を耐え抜くため、暑気払いに
栄養価の高い小豆を食べることには、健康に夏を乗り切ろうという古人の願いと
知恵がうかがえる。(以上、とらやのHPより)

水無月の なごしの祓へ する人は 千歳の命 延ぶといふなり (拾遺和歌集)

過ぎさりし半年の無事に感謝し、来たる半年の無病息災を祈る。
石鹸を作り始めて季節の移り変わりに敏感になったからこそ、季節を意識した行事
に興味のある最近の私には、夏越祓は、とても魅力的な行事に感じられる。
Kin・chanが帰ってきたら、お茶と一緒に美味しくいただこうと思う。

それにしても、和菓子には、何て石鹸作りのイメージにピッタリなお菓子が多い
のでしょう。特に羊羹!「夏の山路 」に「木蔭の水」なんて素敵すぎる!(><)o


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