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2001年09月14日(金)    それでも地球は回っている

アメリカ・N.Y.での同時多発テロ事件発生から、丸3日が経とうとしている。
日本のTV番組は、徐々に日常を取り戻しつつあり、昼間は通常の番組が放映
されるようになった。私は衛星第1のABCを見たりしている。

丸2日経つ間に、アメリカ西海岸(ロスとサンフランシスコ)に住む友達2人と、
カナダ(カルガリー)に住む友達1人と無事に連絡が取れ、ひとまずホッとする。
3人とも会社時代の同期なので、4人で互いの状況などメールを送りあっている。
西海岸に住む2人は同じ会社の別支店で働いているけれど、どちらもオフィスが
クローズしたため、1日ニュースを見て過ごしていたらしい。

ロスの友達は、次のように心中を語る。
「おとといの朝6時半(ロスの時間)、実家の母に電話で起こされ、何が何だか
わからないままテレビをつけたところ、信じられないような映像が広がっていた。
(中略)NYの次に狙われるのは、もしかしたらL.Aかもしれない。ちょうどNYが
狙われた朝9時だし。怖くなった。会社に電話したところ、”社員の安全のため、
今日1日オフィスはすべてクローズするという判断を、会社が下しました。”と
入っていた。ほっとした。絶対次はロス・・・と思ってたから・・・」

それにしても、衛星第一でのABCや日本の報道番組を見ていて思う。
N.Y.は、何て団結力の高い地域なのだろう。そして、アメリカ人の行動の早さ!
アメリカという国柄として、もともとボランティアが盛んなのもあるのだろうが、
「困った時は助け合う」精神が浸透しているのは本当に素晴らしいと思う。
ABCを見ていると、特に女子学生や主婦が率先して何かしようとしている。

「現場に行けない私達に出来ることは、これくらいだから」と献血に来た女性。
ダウンタウンに向かう消防隊や警察に、ボランティアで水や食料を手渡す女性達。
医師として、技術職として、N.Y.の病院などでのボランティアを申し出る人。
病院や公共施設の前で、ボランティアの募集に声を張り上げる学生達。
消防署や病院などの現場に、食料や花束を差し入れる沢山の人々。

その中の1人の女性が、TVのインタビューに答えて言った。
「TVを見て、何かしないではいられなかったから」

一昨日の私は「今の私には、ただひたすら祈ることしかできない。」と書いた。
あの時点では、確かにそうだったかもしれない。しかし、今は違う。
なるべく早いうちに、献血ドナー登録に行こうと思っている。

ちなみにドナー登録は、骨髄データセンター(兼献血ルーム)か保健所で行われて
いる。献血にしてもドナー登録にしても、大体同じ場所で出来るので好都合だ。
自分の住んでいる地域では、何処に行けばいいのかについて、Netで確認できる。
骨髄データセンター・献血ルーム
骨髄提供希望者(ドナー)登録受付実施 保健所

果たして、それが直接的に今回のN.Y.での事件に役立つか?というと分からない。
でも、ほぼ同じタイミングで、カルガリーに住む友達が同じ事を考えていたのを
知り、それがとても嬉しくて、そして私の背中を大きく押した。自分にできる
ことは、それがどんなに小さくてどんなに微々たることでも、何かしたい。

丸3日が経とうとしている現地のN.Y.も、少しずつではあるが、日常を取り戻し
つつあるようだ。受けたダメージから一早く立ち直ることで、力強いアメリカを
アピールすることができるし、国民の不安感を和らげることもできる。
各種スポーツで、自分がピンチに陥った時、少しでも早く回復することの重要性を
よく知り、しかも上手に実践するアメリカ人は、実生活で逆境に遭った時にも、
精神的な強さを発揮できるのかもしれない。

メトロポリタン美術館の前でインタビューを受けた女性(20代半ばくらいの若くて
エネルギーに満ちた素敵な女性)が発したコメントが、力強くて印象的だった。

「今回のような恐ろしい事件が起きても、私達は生きていかなければならない。
生きていくために、外に出なければならないし、新しい場所にも行かねばならない
のです。私は楽観的なので、もしそれで事件に巻き込まれたとしても、それは
それで仕方がないと思います。」


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