大学に入ってまだまもないころ、 友達の練習について来てはじめて入ったスタジオ。 あの頃は演奏に加わることなど考えもせず、 ただ、みんなの練習を眺めていた。
うろ覚えの道を歩く。 スタジオに入るとあの頃のことを思い出す。
メンバーがメンバーなだけに、すでに完成度は高く、 やっぱり足を引っ張っているのは私。 ソロも弾けず、その場にいるのがいたたまれない。
それでもメンバーは私を責めない。 申し訳ない、と思いながらも 照れ隠しで笑うことしかできない私。
それぞれのパートが合わさって ひとつの曲にまとまっていく不思議な感覚。
どんなライブになるんだろう。
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