LOVE ME

2002年08月10日(土)  1mg の期待


人のぬくもりを感じながら眠ったのはどれくらいぶりだろう。
息をひそめて、自分以外の人間の体温を感じて。

ぼんやりとした眠りのまま朝を迎えたけれど
なにごともなかったことに安心してまた眠ってしまう。
隣りにいる男の人に寄り添ったまま。

キスを何度も繰り返して
抱きしめられるぬくもりを感じながら
私は別の人のことを考えていた。
相手に対して失礼なことだとはわかっていたけれど。

この人との「続き」がこれからあるのかどうかわからない。
期待しては裏切られることの繰り返しだったから
もう期待することさえ怖くなってしまったのかもしれない。

並んで歩くときの身長差とか
ほのかに感じる匂いとか
ちょっといいかな、と思ってはいるけれど。


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