LOVE ME

2002年10月12日(土)  横顔


流れていく黄金色の景色を眺めていた。
クルーザーが上げる水しぶきは
黄金色の光を反射して宝石のようだった。
疲れきったその横顔を見ながら、私もいつのまにか眠ってしまった。

レセプションへの参加。
あの人は面倒くさがったけれど、私はうれしかった。
渋滞する海岸線を走るあいだ、BMWの助手席は私のもの。

月明かりに照らされてきらきら光る海。
気だるいカラダと心地よい音楽。

去年の今ごろは、苦手だったのに。
いつから声を聞くと安心するようになったのだろう。
隣りにいるとほっとする。

でも、きっと恋なんかじゃない。

奥さんのいる人を好きになんてならない。


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