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壱カ月昨日明日


2004年12月15日(水) 見えなくなるまで手を振り続ける

 夕方、旭屋で「ウフ」と「遊歩人」をもらってからテクテクと西梅田まで歩いて、ビジュアル・アーツ専門学校に藤岡亜弥という写真家の作品展を観に行った。朝日の書評で飯沢耕太郎が取り上げていた、「さよならを教えて」という写真集から何点か展示されている。
 フランス、イギリス、フィンランド、エストニア、ハンガリーなどを旅した時に撮られた。例えば、人や街、部屋のテーブルやベッドとか、電車とかバスとか、旅をしながら出会うものとは「別れる」のが前提なんだな、と写真を見ながら思った。どれだけ親しんでも期限付きなんだ。だからどの写真もさみしいんだ。
 柔らかいクリーム、薄いグレーとアイボリー、ほんのりベージュがかったピンクなどが優しくてあたたかい。でもさみしい。泣きながら撮っているみたいだ。展示は25日まで。

 ごはんを食べてから、乗り心地快適な自転車に乗って天満橋まで。デリスタで蜂蜜のパンと竹輪(安かったから)を買って、ジュンク堂へ。また本買っちゃったよ。しかも既に単行本とか全集で持ってる本ばかり。ま、持ち歩き用ということで。本日の収穫は、アーサー・ガイサートの絵本でしょうか。ガイサートの、緻密で丁寧な絵が大好きだ。

 夜、「スポーツ批評宣言」を読了。まあな…。面白かったんだけれど、ちょっとそれは言い過ぎなんじゃないの、という個所も多々あり。中村とうようの本を読んでいる時のような感じだ、何となく。よく知らないんだけれど、対談の時に出てくる渡部直己というのはどういう人です?蓮實のカバン持ちか?まるで手もみしながら喋っているようで、なんとも嫌な感じだ。
 寝る前に「フェルディドゥルケ」をめくる。それにしても私の「コスモス」はどこに行ってしまったんでしょう。年末の掃除時には探し出したいものだ。
 
・購入物:W.ゴンブローヴィッチ「フェルディドゥルケ」(平凡社ライブラリー)
     金井美恵子「噂の娘」(講談社文庫)
     アーサー・ガイサート「銅版画家の仕事場」(BL出版)

・朝食:「超熟ロール」に辛子マヨネーズを塗ってレタスとハムをはさんだもの、珈琲、ヨーグルト
 昼食:お弁当(小松菜とベーコンのソテー、ネギ入り卵焼き、水菜のカツオ和え、ごはん、蜜柑)
 夕食:外食、店名忘れた…。西梅田の韓国料理屋さん。豆腐チゲスープに石焼ごはんとキムチ、もやし、韓国海苔がついて850円。美味しかった。この定食に加えてビールも2杯飲みました。


フクダ |MAIL

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