昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2004年12月20日(月) そして、漂い流される

 起きたら午前7時半。やってしまった、月曜日から寝坊だ。しばし頭を抱えて呆然とした後、支度にかかる。朝食の後片付けと洗濯はできなかった。無念だがまあいいか、そうそう遅刻するわけにもいかんしな。今日は夕方から雨が降るらしい、ので、折りたたみ傘を持参。

 帰りに旭屋で「草思」と「青春と読書」をもらう。「青春と読書」は表紙のデザインが変わっていて、わりと好みのいい感じになっていた。でも読むとこないのは相変わらず。どうもつまらんよ。
 日暮れてから雨が本降りになってきたので、バスで帰ることにする。時間待ちの間、地下の古書街を漫然とのぞいて、古本2冊購入。『演歌師の生活』は箱がないけれどすごく安かったのと、添田知道の本を読むのが好きなので購入。新書のほうは『評論家入門』で薦められていたので買ってみた。帰りのバスで読み始めたところなかなか面白い様子で、まあいい買い物だったかも。
 自己嫌悪に陥りながらもこうして毎日毎日本を買っているわけで、こうなったらどこまで行けるかとことんやってやるぜ、と少々やけくそ気味な今日この頃である。

 夜、Iさんより電話。来年1月から3月までの予定と、来年度の活動について、何やらこみ入った話をした後、いろいろと頼みごとをされる。自分の中の‘マインドB’が出てきて、できないことはできないと無理だと思うことは無理だとこの時点ではっきりちゃんと断れよ、と言ってきて、‘マインドA’は一応、うんわかったわかった、と応えはするのだが、Iさんの切実そうな声を聞いているうち、「私もできるかぎり協力しますよ、何でも言ってくださいね」なんて調子良く口が勝手に動いてしまう。こういう時、‘マインドB’は‘マインドA’に必ず負ける。未だかつて勝ったことがない。‘マインドB’はもうどうすることも出来なくて、あーあ言っちゃったよ、という顔をして、まあ心に顔があるのかどうか知らんけど、とにかくシュルシュルと消えていく。そして私だけが残される。
 Iさんは、ありがとうありがとう、と、何でかわからんがお礼まで言って、お願いしますね頼りにしてるから!、と電話を切った。あ、頼りにされちゃった。
 どうなるのかなあ、と不安になるけれど、来年のことは来年になってから考えるとするか、と、とりあえず保留する。私の人生って保留物だらけだ。何とかしなくちゃ、でもどうしていいかわからない。

 夜中に、マッカラーズ「黄金の眼に映るもの」を読了。カラッとした暗さがよろしい。80点。

・購入物:添田知道「演歌師の生活」(雄山閣)
     藤井淑禎「清張ミステリーと昭和三十年代」(文春文庫) 古書

・朝食:バタートースト、珈琲、ヨーグルト
 昼食:お弁当(卵焼き、レンコンのキンピラ、ソーセージ、ごはん)
 夕食:豚肉と豆腐とホウレンソウの鍋(柚子ぽん酢と七味、大根おろしで食べる。最後はこれに卵と海苔を入れて雑炊にした)、大根とイカの煮物、焼酎お湯割り


フクダ |MAIL

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