昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
会社に手帖を忘れた。昨日引き出しに入れたままになってる。昨夜気がついた時は一週間くらい手帖がなくてもいいか、と思ったが、やっぱり色々不便かなあ、と考え直し、いつもと同じ時間に起きて取りに行くことにする。雨がしとしと降っていて、ひどく寒い。地下鉄で梅田まで。車内では浦雅春「チェーホフ」を読む。 せっかく梅田まで出てきたし、今日はレディースデイでもあるので映画でも観ようと、コンビニで「ぴあ」を立ち読みした。シネ・ヌーヴォで渋谷実の最高傑作(らしい)「気違い部落」を観たかったが時間が間に合わず、年末だしまあこういうのもいいか、と梅田ブルクの朝一番の回でスピルバーグの「ターミナル」を観た。
ああ、しょうもなかった。失敗した。最後の最後にまた失敗した。設定にリアリティがなく、あまりに話が安直安易だ。薄い薄いペラペラ映画だ。スピルバーグはやる気があるのかどうなのか。これが今年最後に観る映画になると思うと、ホントに残念だ。 スピルバーグの新作は、トム・クルーズ主演の「宇宙戦争」。「宇宙戦争」ってダサいタイトル、何とかならんのか。宇宙のことなんかどうでもいい。絶対観にいかない。
ショックが大きく沈んだ気分を立て直すべく、寿司を食べにいく。一皿130円均一の回る寿司。お銚子一本呑んで、だいぶ良い気持ちになった。そのままブックファーストに寄って、年内最後の本のお買い物。収穫を抱えて、阪神百貨店に寄って紅茶を買ってバスで帰る。街中は人も少なくさみしい感じであったが、阪神百貨店の地下はすさまじい混み具合で、まさに「おばちゃん天国」であった。やかましいことやかましいこと、ほとほと疲れた。 2時過ぎ頃家に帰り着き、せっせと掃除を始める。掃除番長は仕事に行っていないので厳しく指導する人もおらず、悠々と行う。洗濯をし、換気扇を洗って風呂とトイレを重点的に。それから拭き掃除をする。だいたい片付いたところで日記を書いて晩ご飯の用意。今夜は手抜きで鍋。困った時の鍋頼み。 夜、「ユリイカ」を読む。一番に山田宏一と中条省平の対談を読む。山田宏一の映画に対する考え方にふれるといつも感服する。やっぱり愛とは偉大だな、と思う。尊敬。 今年観た映画はビデオ、DVDを含めて約47本(たぶん)。案外少ないな。ああ面白かったなあ、良い映画だったなあ、と心を強く動かされ刺激を受けたものは以下の通り。 「シービスケット」「モロ・ノ・ブラジル」「ヴァイブレータ」「エレファント」「スクール・オブ・ロック」「ヴァンダの部屋」「旅芸人の記録」「麦秋」「特別な一日」「晩春」「東京物語」「子猫をお願い」「ソウル・オブ・マン」「エロス+虐殺」(鑑賞順) どれも素晴らしかった。映画を観る歓びが味わえました。 ・購入物:「ユリイカ」1月号(青土社) 町田康「実録・外道の条件」(角川文庫) 井上章一&関西性欲研究会「性の用語集」(講談社現代新書)
・朝食:サツマイモパン、珈琲、ヨーグルト 昼食:外食、さかえ(数の子、カンパチ、ホッケサラダ、鯛、など6皿とお酒) 夕食:寄せ鍋(最後にうどんいり)、レタスサラダ、ビール
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