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壱カ月昨日明日


2004年12月31日(金) 大つごもり

 2004年12月31日。大晦日。午前9時半起床。起きてトイレの窓から外を見たら雪が積もっていてびっくらこいた。どうりで寒いと思った。大阪とか京都は洛外の実家のあるこのあたりで雪を見るのはずいぶん久しぶりだ。
 母の作ったお粥を食べてから、おせち作りを手伝いつつ、自分の部屋の掃除をする。なんか掃除ばっかりしてないか?つまらない。
 
 昼すぎ、母に頼まれてお蕎麦を買いに、近所の商店街に行った。ボタボタぼたん雪が降っていた。母の手袋とマフラーを借りていく。足先が冷たくて凍えそう。買い物のあと、思い立って商店街の途中にあったサンマルクカフェに入り、温かいチョコカフェを飲みながらサボる。読み残していた浦雅春の「チェーホフ」と夏目漱石の「道草」の続きを読んでしまう。
 今年もたくさん本を読んだけど、あっちこっちとよそ見して、読みさしでそのままにしてるのもたくさんあるし、本読みがどうも充実していなかったような気がする。ごちゃごちゃとつまみ食いして、メインディッシュに行き着くまでにお腹がいっぱいになっちゃった、という感じだ。来年はもう少し系統立てて読書をしたい。しかし、私に「系統立てる」などという立派なことができるだろうか。甚だ心許ない。
 
 2004年に読んだもののうち、最も「わお!」と思った書物は尾崎紅葉の「多情多恨」。尾崎紅葉は小説書くの巧いわ。凄い。尾崎紅葉は森敦の影響で読み始めたのだった。思い返せばずいぶん遠い昔のことのようだ。
 それから吉田喜重の「小津安二郎の反映画」。今年後半は吉田喜重に振り回されたような気がする。これからももっと振り回されたい。

 夕方、お蕎麦をいただいてから、できあがったおせちをお重につめて、お餅やお菓子などもたくさんもらって大阪へ帰る。荷物が重いので、駅からバスに乗って帰った。吊革につかまってバスにゆられていたら、私に負けず劣らず大きな荷物を持ったおばちゃんが途中の停留所から乗ってきて、私の前の席に座ってケータイをいじくっている若い女の子の肩をパンパンと叩き、「ちょっとアンタ、席変わって!」と、半ば強制的に席を譲らせていた。バスの中もやっぱり「おばちゃん天国」ですな。感服。

・購入物:なし

・朝食:実家にて、お粥、カボチャの煮付け、梅干し
 昼食:実家にて、焼き餅
 夕食:実家にて、にしんそば、ふろふき大根、焼酎お湯割

 

 


フクダ |MAIL

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