昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2005年01月31日(月) 全ては隠されている

 ウウウ、アアア、ウウウー、という奇声で目覚める。何事かいな、と思うとTが寝言を言っているのであった。面白いので放っておくと、どんどん声が大きくなり、アーアー、と大声で叫び出したので怖くなって揺り起こす。ドラッグ漬けにされる夢を見ていたのだとか。映画の観すぎじゃないだろうか。すごいウワゴトだったよ、と言うと、おお「狂人日記」みたいだ!、と喜んでいた。喜ぶようなことでもない。

 終業後、フラフラと旭屋へ。「みすず」の最新号が出てないかとチェックに行ったのだがまだであった。「一冊の本」をもらう。旭屋の隣の老舗肉屋「やまたけ」で、牛肉200g購入。会社の駐輪場まで戻る途中、下からつき上げるような冷たい突風が吹いて、自転車に乗って帰るのがホトホト嫌になった。今日は夜からきつく冷え込んできた。道行く人は身をかがめるようにして歩いている。
 通りがかりの天神橋商店街へ。恒例の古本屋さんめぐり。今日は野口冨士男の「誄歌」を買う。「ルイカ」と読むらしい。小栗風葉という明治の文人について書かれた評伝のようなもの。小栗風葉って誰だ?野口冨士男はいろんなところからいろんな人を引っ張ってくるな。

 帰宅して宅配野菜の整理。野菜が品薄状態らしく、いつもは10品目入ってくるはずが今日は8品目であった。頼んでいた蜜柑も入荷がなかったそうで、残念。冬蜜柑が出回る時期ももう終わりだ。季節はどんどん進んでいくんだな。
 「やまたけ」の牛肉は、店で一番安い値段のもの買ったんだけど、柔らかくて美味しかった。これから贔屓にしよう。

 夜。「一冊の本」を熟読。金井美恵子が住太夫による浄瑠璃「加賀見山旧錦絵」を初めて聴いて、『いかにも軽くて、ノリが「ガラス仮面」風』、と書いていて、確かに住太夫さんってそういうとこあるかも知れないと思い、ちょっと可笑しかった。「そういうとこ」が好きでもあるんだけど。それから、義太夫などというものが自分の生活に入ってくるとは夢にも思わなかった、人生は本当に何が起こるかわからないものだ、というようなことも書いていて、それは全くその通りだ。

 入浴後、久々にペソアを読みながら就寝。
 
・購入物:野口冨士男「誄歌」(河出書房新社)古書

・朝食:黒糖ロール、ホットミルク、バナナ
 昼食:お弁当(キンピラゴボウ、水菜と春菊のゴマ和え、卵焼き、ごはん、大根菜のふりかけ)
 夕食:牛肉のトウバンジャン焼、小松菜とベビーリーフのサラダ、大根と人参の味噌汁、山芋とろろ、麦酒、大根菜のふりかけ、ごはん


フクダ |MAIL

My追加