昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2005年02月05日(土) 退屈なクリシェ

 一週間ぶりの土曜日、当たり前だけど。ゆっくり寝られるのが何より嬉しい。でもそうゆっくりもしておられず、午前7時半には起床し、ラジオを聴きつつ朝ご飯。新聞をザッと読んで、台所の片付けと洗濯、手抜き掃除、それから日記を書いて、「ちくま」の2月号を隅から隅まで読む。読み終わる頃、友人Kが元同僚の結婚式に持っていくバッグを私に借りるため、家にやって来た。

 バッグだけじゃなくて靴も、できれば何か「それらしい」洋服も貸して欲しい、と言うので、しばしファッションショーをやってみるが、私の持っているフォーマルな服は彼女にはどうも似合わなくて諦める。パンプスも試し履きしてみたところちょっと窮屈だと言い、別に六甲山の山頂で式があるんじゃないんだから数時間くらい辛抱すればいいと思うのだがこれもダメで、結局、この辺に巻くような何か「それらしい」ものない?、と首のあたりを指し示すので、母から借りて借りたままになっているエルメスのスカーフを貸した。友人は、これホンマにエルメス?‘made in ダイエー’とちゃう?、と何度も聞いていた。全く失礼な女だ。

 昼ご飯にお好み焼きを焼いて二人で食べ、友人のお母さんが年賀状のお年玉抽選で3等が当たった、という、まあ甚だしくどうでもいい話をして、仕事があるから、と言って友人が帰った後、私は部屋の掃除の続きを少しして、洗濯物を入れてから、買い物と散歩がてら千林に行った。

 食料品の買い物ついでに古本屋めぐり。何となく買い逃がしていた野坂昭如の「行き暮れて雪」を200円で購入。カバー画は司修。司修はどこにでも描いているな。それに、千林で野坂昭如を買う、というのが何となく‘つながっている’という感じがして良い。それからアイヌ特集の別冊太陽を買って、商店街の外れにある新刊本屋さんでもうすぐ刊行されるという宮本常一の「写真と日記」のチラシをもらう。…欲しい。上下巻と別巻つきで六万円。宮本常一に六万円。…悩む。しかし、なぜこのようなものを欲しいと思うのだろう。不思議だ。

 夜、「世界の快適音楽セレクション」を聴いて、「アイヌ神謡集」を読む。

・購入物:野坂昭如「行き暮れて雪」(中公文庫)
     別冊太陽「先住民アイヌ民族」(平凡社) いずれも古書

・朝食:トースト、マーマレード、珈琲、蜜柑
 昼食:豚入りお好み焼き、麦酒
 夕食:大根とイカの煮物、レタスとブロッコリーのサラダ、山芋とろろ、麦酒、ごはん


フクダ |MAIL

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