昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
日曜日。どんより曇り、時々晴れ、時々にわか雨、わけわからん空模様。旭屋の上にある温度計は夕方6時の時点で6℃だったけれど、風が冷たく強いぶん、もっと寒く感じられた。
10時頃までダラダラと寝る。観念して起床し、餅をゆで、大根おろしと柚子胡椒をまぶして食べる。そのあと午前中は、台所で常備菜作りに勤しむ。毎度おなじみキンピラゴボウや大豆と昆布の煮たの、小芋のそぼろ煮など。食べるものがあると、心が満たされる。
午後から、中之島まで自転車を飛ばして、国際美術館に「オノデラユキ写真展」を観に行く。 ラベルの剥がれた缶詰、宙にうかぶ古着、コラージュされた人影、ボールが二つもあるサッカーの試合風景、カメラ内にビー玉を入れて撮影された雑踏、など、普段スナップばかり好んで見ているものにとっては、作りこまれた写真が新鮮で面白かった。近くに寄るとぼやけていたものがすこし離れてみると鮮明に見えてきたり、遠くではただの人影だと思ったものが傍で見ると様々なものでコラージュされていたり、ただ漫然と眺めているだけでは見逃すものも多くあって刺激的だった。缶詰であって缶詰でない、古着であって古着でない、サッカーの試合であってサッカーの試合でない、今見えているものがそのものの全てではない、という感じかな。 良かったので、下のミュージアムショップで図録を購入。それから常設展で畠山直哉の写真を見られたことも収穫だった。工業地帯を撮ったものが、クールでカッコいい。 展示はよかったが、国際美術館の案内アナウンスの過剰さには閉口する。チケットを買えだの、地下に下りろだの、エレベーターに乗る時は気をつけろだの、ああしろこうしろといちいちうるさい。もっと客を放っておいてほしい。
美術館の後、ジュンク堂で少し本を見て何も買わず(エライ)、京橋で食料品の買物をして帰宅。「日曜美術館」を観ながら晩ご飯を食べた。
夜。本を読みつつ、またリビングでうたた寝。今まで風邪をひかずにやってきているのがフシギなくらいだ。お風呂に入ってから、とうとう「噂の娘」を読了。読み終わりたくなかったが仕方ない。私にもこのように世界が見えていた時があった、小説を読み進む間その頃に幾度か戻されて、何かと幸福な時間であった。 日記を書いて午前3時前に就寝。少々夜更かしだったかも。
・購入物:「オノデラユキ写真展」図録
・朝食:大根おろし餅 昼食:ちょぼ焼一枚を天満橋のデリスタで。美術館に行く途中に寄った。 夕食:きつねうどん、鶏ナンコツの唐揚げ、ゴボウと人参の炊き合わせ、麦酒
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