昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2005年02月23日(水) 眼を閉じて見なければならぬ

 午前7時すぎ起床。朝ご飯は簡単にすませて、お弁当用にケチャップオムライスを作る。ピーマンと人参、玉ねぎ入り。ウサギさん型に皮をむいたリンゴも詰めて、まるで幼稚園児のような弁当。
 天気予報によれば終日晴れるそうなので、無邪気にそれを信用して洗濯物を外へ干していく。暖かく、どこからともなく花の匂いが漂ってきそうな、春間近な風情の一日。春がキライな私はどことなく憂鬱だ。Mさんにもらったシクラメンは、もう完全に咲かなくなった。葉っぱだけが無秩序に伸びている。

 終業後、仕事で使用する本を探しにジュンク堂へ。つまらぬ用事はさっさとすませて、岩波文庫のリクエスト復刊の中からチェーホフを一冊買う。「決闘」は古本で買った全集で読んだけれど、「妻」は未読なのだった。それから群像社ライブラリーの新刊リジャ・アヴィーロワの「私のなかのチェーホフ」も一緒に買う。徐々に自分の中のチェーホフモードが上がってきた。今週は「田村隆一週間」にするはずだったんだけれどなあ、このコロコロコロコロと変わる気分をどうにかしたいものだ。

 夜。珍しく教育テレビの「おしゃれ工房」なんて観てしまう。今日は吉沢久子さんのお宅拝見。この人が古谷綱武とご夫婦だったことを今日はじめて知った。古谷綱武の文章は古い「暮しの手帖」でよく読んだものだ。吉沢さんのひとり暮らしぶりは、質素な中にもかわいらしい華やぎがあって、ステキだった。

 寝る前には、チェーホフと洲之内徹を交互に読んでどちらも読んでしまうのがもったいなくて途中で止め、結局引き続き「詩人のノート」を読む。田村隆一の言葉の選び方が好きだと思う。午前1時ころ消灯。

・購入物:A.チェーホフ「決闘・妻」(岩波文庫)
     リジャ・アヴィーロワ「私のなかのチェーホフ」(群像社)

・朝食:クロワッサン、チーズ、珈琲
 昼食:お弁当(オムライス、ミニトマト、大根菜のおひたし、リンゴ)
 夕食:雪見鍋(ごく普通の寄せ鍋に大根おろしをたくさん入れたもの)、麦酒


フクダ |MAIL

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