昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2005年02月25日(金) いつまでも四苦八苦

 気がつけば金曜日。さらに気がつけば2月も終わりに近づいていて、何だったんだろうこの1ヶ月、って毎月思っているような気もするな…。とにかく瞬く間に日が過ぎていく。
 朝起きてもイマイチ気分がすぐれず。弁当をつめる気にもなれない。簡単に雑煮を作って食べる。今日はどう考えてもバタバタ忙しくなりそうな予感がして、少々出社拒否気味。

 案の定、終日バタバタ。昼ご飯もろくに食べられず。おお、イヤだイヤだ。適当に残業して引き上げる。心が渇いているという感じがする。こんな時は本屋さんへ行かなくちゃ。ジュンク堂まで歩くのは遠くてしんどいので、今日は旭屋へ寄る。
 一階の文芸書のところで本を見ていたら、白髪のおじいさんがブツブツ独り言を呟きながらやって来て、「えー、古井由吉の新刊はどこや…、フ、フ、フ、フルイ…、アレー、ないなあ、アレー、ないのかなあ」と言っている。古井由吉の新刊はおじいさんの目の前にあるのだが、見当違いの方ばかり探しているから気がつかないのだ。余計なお世話かな、と思いつつ、これじゃないですか、と言って差し出してみる。おおこれこれ、と白髪おじいさんは喜んで、この人の本もっとないか最近たくさん出たでしよ、と言うので、脚立を持ってきて棚の上から「野川」とあともう一冊取って差し上げる。おじいさんはさらに喜び、3冊ともお買いあげになった。私は今日、ハードカバーを3冊も売りました。旭屋さん、ご褒美になんかくれ。
 とにかく堀江敏幸の新刊を買い、「本」をもらう。それからブックファーストに移動し、「FOIL」の新刊、川内倫子の写真集を購入。第3ビルの古本屋さんに閉店間際に飛び込んで、リーフェンシュタールの文庫本を買った。これの単行本は手に取ったことがあったのだが、文庫で出ているのを知らなかった。300円。満足して、地下でごはんを食べて、置きっぱなしにしていた自転車で家路へ。満月っぽい月がでていた。今日は暖かい一日だったけれど、夜から徐々に冷えてきた。

 夜。Tの元同僚が亡くなったという知らせが入り、喪服を出したり数珠や香典袋を引っぱり出してきたり薄墨の筆ペンを探したり、なんかごちゃごちゃやっている間にあっという間に夜中。まともに社会生活を営むというのはたいへんなことだ。
 疲れて入浴後、日記書いて寝る。時間忘れた…。ホントに何でも忘れるなあ。

・購入物:堀江敏幸「河岸忘日抄」(新潮社)
     川内倫子「the eyes,the ears,」(FOIL)
     レニ・リーフェンシュタール「ヌバ」(新潮文庫)これのみ古書

・朝食:雑煮(味噌仕立て、大根と人参入り)
 昼食:メロンパン1個、珈琲
 夕食:ぶどう亭にて。カットステーキ、ライス、スープ


フクダ |MAIL

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