昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
母とデートの日。展覧会見物に誘われた。母に付き合った後は、四条で浪人生の頃からの友達であるYちゃんと晩ご飯を食べる予定であったが、Yちゃんの子どもが熱を出したため取りやめになった。会うのを楽しみにしていたが、まあ仕方ない。Yちゃんが誰かの母親であることに私はまだ慣れないが、息子のことを案じる様子を電話で聞くと、ああなるほどな、と思う。人は変わるもんなのだな、と。
雪が舞い散る京阪三条駅で母と待ち合わせ。三条通りをテクテク歩いて京都文化博物館まで行く。ここで「古代エジプト文明3000年の世界展」というのを観る。古代エジプトと言われてもな…、というのが正直なところで、まあどう思っていいやらわからん部分があるのだが、母はこのあたりのことが好きなようで、ミイラ木棺がどうしたとか、パステト女神像がこうしたとか、しきりに説明してくれた。母が古代エジプトに興味があるなんて知らなかった。知らないことばかりだ。 館内の照明をぐんと落としてあって、暗いところにボウと浮かび上がるミイラマスクを眺めるのは、けっこう怖かった。入場者がもっと少なければ、きっと真剣に怖かったと思う。カバ像やトキ像など動物の木像がかわいくて好き、と言ってみたり、クレオパトラって何で死んじゃったの?、とか質問して、母に馬鹿にされた。
博物館を出て、京極でお寿司を食べる。しばらく来ない間に新京極は下品な下着の店が本当に多くなった、と母はえらく憤っていた。ほんのり温かい蒸し寿司が美味しかった。 高島屋で少々買物をして(母が散々迷ってスカートを買った)、Yちゃんに振られた私は母とともに実家に帰り、弟とも楽しく歓談し、夕飯をご馳走になって大阪に帰った。高島屋で買ってもらった阿闇梨餅と西利の漬物、デコポンをもらう。 行き帰りの車内では講談社の「本」を全部読んでしまう。町田康の小説はだんだん磨きがかかってきたな、と思う。それから「私のなかのチェーホフ」を途中まで。
夜、というかほぼ夜中。お通夜から帰ってきたTがお腹が空いたと言って、キャベツともやしで焼きそばを作りはじめ、美味しそうだったので少しわけてもらってそれでビールを飲んだ。夜中にこんなもの食べちゃって、不覚なり。しかも食べてすぐ寝てしまった。ダメー、だな。
・購入物:なし
・朝食:バターロール、苺ジャム、ヨーグルト、バナナ 昼食:乙羽にて。蒸し寿司、赤だし 夕食:実家にて。エビのチリソース、野菜の春巻き、粕汁、ごはん、焼酎お湯割
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