昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2005年03月12日(土) 思い浮かべることはできるのに

 午前6時起床。休みなのではりきっている、ようだ。夜明けも早くなっていよいよ春、という感じだが、どういうわけか今朝はえらく寒い。三日ぶりくらいにストーブを点けた。
 台所で、切干大根の煮物とおからの煮物、それから粕汁を作る。やっぱりはりきっているな。7時15分に「ウィークエンドサンシャイン」が始まるまで、クララ・ハスキルによる、モーツアルトピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466と第24番ハ短調K.491を聴く。はりきっている上に、浮かれているな。

 ごはんの後は洗濯をし、日記を二日分書く。だんだん曇ってきて、昼前にヒョウみたいなのがバラバラと降った。何かけったいなもんが降ってきたでー!、と向かいのオバちゃんが教えてくれたので慌てて洗濯物を取り込む。取り込み終わったら、止んだ。おまけに晴れてきた。今日は絶対また降ってくるって、というオバちゃんの言うことを聞いて部屋の中に干し直し、台所でリンゴをかじってからでかけた。

 図書館で絵本の会。寒いせいか、子どもの数少なし。黒と黄色の横じまマフラーを巻いて、髪の毛を少し前に垂らした男の子がいたので、鬼太郎みたいだね、と声をかけてみるが、キタロウって誰?、と言われてビックリする。ゲゲゲの鬼太郎知らんのか!近頃の子どもは、絵本もいいけど、マンガも読んだほうがいいんでない?、と思ったり。
 Iさんと雑談してから、帰路につく。あまりの寒さにくじけて、今日は地下鉄で帰る。近所のスーパーで買物。豚ヒレ肉と大豆、ニンニク、醤油。それからブックオフに行って、芝木好子の文庫を2冊は100円、1冊は200円でそれぞれ購入。芝木好子の本はけっこうたくさん並んでいたが何故かイタミが激しいものが多い。比較的キレイなものと短編集を選んで購入。3冊400円はまあ想定内、かな。それから各地の民話をあつめた佐々木喜善「聴耳草紙」を300円で、池田晶子を200円で(Yondaシールつきなので)買って帰る。

 夜。桂文枝が亡くなったことを知る。病気だったことを全然知らなかった。昔々うんと幼い頃、おばあちゃんに連れられて観に行った、あれはどこだったか、花月だったかもしれない、思い出せないしもう誰に聞くこともできないけれど、小文枝時代の高座を観たことがあって、その時のおぼろげな記憶をたどり、文珍のラジオ番組に時折出ておられた時の優しい声のことを思い、審査員をしておられた「素人名人会」のことを思い出し、「素人名人会」をテレビで観ていた日曜の夕方の風景を思い出し、それを一緒に見ていたおばあちゃんのことを思い出し、とにかく懐かしいいろんなことを思い出して、けっこう心にキツイ、ニュースであった。

・購入物:芝木好子「青磁砧」「別れの曲」(集英社文庫)「湯葉・隅田川・丸の内八号館」(講談社文庫)
     佐々木喜善「聴耳草紙」(ちくま文庫)
     池田晶子「帰ってきたソクラテス」(新潮文庫) 全て古書

・朝食:粕汁、切干大根の煮物、卵焼き、味付け海苔、梅干、ごはん
 昼食:りんご半分、珈琲
 夕食:豚ヒレ肉の香味焼、粕汁、キャベツとしそのサラダ、大豆の煮物、麦酒、ごはん


フクダ |MAIL

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