昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
早起きして、混み混みの電車で京都へ。実家へ帰り、弟に車を借りて、母と墓参りに行った。晴れると思いこんでいたがあいにくの曇り空。午前中にお参りをすませるつもりだったのに、途中で母がお線香を忘れたのに気づきまた取りに戻ったりして、お墓に着いたのは11時ころになった。 行きの車の中で聞いていたラジオの臨時ニュースで、福岡の地震のことを知った。いざという時のためにダイエットしておかなくちゃ、と母は言う。身軽な方が逃げやすいし、万一誰かにおぶってもらうようなことになった場合、なるべくその人の負担にならないようにしたいから、とのこと。なるほど。
お参りをすませて車で宇治まで戻って、宇治川の河原で母が作ってきてくれたお弁当を広げる。車ではラジオで「日曜喫茶室」聞く。ゲストはイルカとやなせたかし。イルカは徹底したベジタリアンらしく、野菜は皮から芯まですべて食べるので生ゴミは一切出さないのだとか。ふーん、エライね、私も見習いたいものだ。でも番組内でかかるイルカの曲は、どうも説教くさくてかったるく、とても聞いていられないのでスイッチを切った。 宇治川の河川敷には、おとなしく写真をとりあっている観光客がちらほらと、釣り人がふたりほど、南方の山並みをスケッチしている人ひとりいるくらいで、いたって静かなものだった。久しぶりに食べる母の卵焼きは、小学校の頃遠足の時に作ってくれたものとおんなじ味がした。懐かしかった。するとなんの前触れもなく唐突に、いつかこの先もし、私より先に母が死んでしまったら私はどんな気持ちがするだろう、と考えて、ひどく心細くなった。母がいなくなってしまった後わたしはきっと間違いなく、こうして静かな日曜日の宇治川のほとりで一緒に弁当を食べたことを思い出すだろうな、と思った。そしてひとしきり泣くのかもしれないな、と思った。避けては通れない道というものがあり、悲しいことがあるとわかっていながらそこを進むのは辛いな。
実家まで車で帰り、すこし休んでから夕方には大阪に戻った。夕食を食べた後、リビングでうたた寝をしてしまい、21時からの北中正和のラジオを聞き逃した。しまったー、あれを聞かないと日曜が終わった気がしないのに。 お風呂に入ったあと、日記を二日分書いて、朝方に就寝。休みになるとどうも生活が乱れていかんな。 ・購入物:なし
・朝食:人参とゴボウのきんぴら、海苔佃煮、梅干し、ごはん 昼食:母の手作り弁当(海苔巻き(新香、きゅうり、マグロ)、唐揚げ、れんこんのサラダ、卵焼き、ほうれん草の胡麻和え)、ほうじ茶 夕食:麻婆豆腐、レタスと大葉のサラダ、トマトのスープ、麦酒、ごはん
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