昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
2005年04月03日(日) |
追いつけそうで追いつけない日々 |
終日、家とその周辺でゴロゴロ。野球に文楽と連日出歩いていたせいか、どことなく身体の芯のあたりが疲れてて、絶対街中へは出て行きたくなかった。あたたかく、風がそよそよと心地いい日曜日、本日おこなったことなど。
午前10時30分起床。冷蔵庫、冷凍庫と食料庫をあら探しして、適当に朝ご飯をこしらえる。ワカメは賞味期限がはるか以前に切れているようだったけれど、問題ないとみて食べる。やっぱり問題なかった。リトルテンポ、ンデゲオチェロ、「永遠のモータウン」のサントラを順々に聞く。今週私が見たほとんどの風景には、これらの音楽がバックに流れていたなあ、と思う。 食器の後片付け、カンタンな掃除、それから本の整理。ダブっているものやもう読まなくなった本や雑誌を先日Tが職場に持って行き、『欲しい人はどうぞ』と書いて置いておいたら、けっこう喜ばれたようでほとんどはけたらしいので、これに味をしめてまた要らない本をピックアップしていく。古本屋さんに売って少ない金にかえるよりも、知っている人にもらってもらうほうが楽しいような気がする。概ね好評だったけれども、谷沢永一の「紙つぶて」とか「夢声戦争日記」は誰も持っていかなかったようなので、今回は川上弘美や斉藤美奈子などの売れ筋と、スタジオボイスやスイッチなどの雑誌を中心にする。良い人にもらわれてくれればいいのだが。
夕方近くにキンピラゴボウを作り、食材が足りないのでスーパーに買いに行った。ついでに、本棚のスペースも空いたことだし、と、「古本市場」で本を漁ってみる。全て100円か200円ほど。「おべんとう」を特集した分厚い雑誌は300円したが、美味しそうだし無理なく作れそうな献立だったので買ってみた。私は料理本をほとんど参考にしないし、自分のやりたいようにしかやらないタイプなので、たぶんあんまり役に立たないとは思うけど。 古本屋さんを出る頃から灰色の不吉な雲が出てきはじめ、スーパーにたどり着く頃には嵐一歩手前、という感じの暗い空になっていた。駐輪場に自転車を止めている時、目の前の空一帯に、カメラのフラッシュが一斉にたかれたような、目をあけていられないほどの閃光が走って次の瞬間、バキバキガロガロドドドドン、と大音量で雷が鳴った。近年稀に見る大きい雷だった。隣で自転車の鍵をいじくっていたオバちゃんが、雷に負けないような大声で、ギャアアアアア、と叫びまくったのでビックリした。駐輪場にいる人も、スーパーの客も店員も、オジサンもオバサンもヤンキーも子どももみんな騒然として、怖かったね怖かったねどこかに落ちたのかもねどこに落ちたんだろうね、と顔を見あわせて言い合っており、おそろしい出来事を一緒に体験した連帯感、みたいなものが生まれていて微笑ましかった。
夜はラジオを聴きつつ読書。「バラカン・ビート」と「ワールドミュージックタイム」を聴く。本は図書館で借りてきた本を中心に、町田康のいくつかの作品をパラパラと読み返す。一昨日かその前、読み終えた「告白」は、面白くやがて哀しい小説で、大変堪能した。
お風呂に入って、アイロンかけ。ニュースで阪神タイガースが2連勝したことを知る。私が観に行った時だけあんなしょうもない試合をしやがってクソー、としばし憤る。が、すぐ忘れる。その後、寝る前にチラシを整理していたら、古書会館で行われてた古書展が今日までで終り、結局行きそびれたことに気づく。あらら。観たい映画と行きたい展覧会、古書市の日程を手帖にメモして、就寝。
・購入物:獅子文六「悦ちゃん」(角川文庫) 庄司薫「ぼくの大好きな青ひげ」(中公文庫) 辻邦生「睡蓮の午後」(福武文庫) 若桑みどり「女性画家列伝」(岩波新書) 別冊MINE「おべんとう365日」(講談社) すべて古書
・朝食兼昼食:豚キムチ、葉玉ねぎとカツオのサラダ、わかめとネギのみそ汁、ごはん 夕食:きずし(鯖)、キンピラゴボウ、小松菜と揚げの炊きあわせ、冷奴、焼酎お湯割、ごはん
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