昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2006年03月15日(水) 音楽が夢の中でも追いつづけてくる

今朝の音楽は、小沢健二『毎日の環境学』。ナゼにインストなのかよくわからないが、けっこう好きでよく聴いている。丁寧に作ってあると思う。

朝食。トースト、トマト半分、バナナ半分、ヨーグルト、珈琲。珈琲は二杯飲む。
お弁当。ミートボールと玉ねぎの甘辛煮、ジャガイモ(蒸したやつに塩コショウしたもの)、卵焼き(ふつうの)、梅干カツオ、ごはん。

夕刻、ガーデンシネマで『アメリカ、家族のいる風景』を観た。ヴェンダースとサム・シェパードのコンビは『パリ、テキサス』と同じで、期待して観にいった。『パリ、テキサス』ほどではなかったけれど、とてもいい映画だった。女性がみな強くて凛々しくてよかった。母親も、昔の恋人も、娘も、息子のガールフレンドも。

数十年ぶりに顔をあわせたバーで、かつて自分を捨てた昔の恋人に、時間がかかったわね、とジェシカ・ラングが言う。この台詞は後でもう一度、同じ男に捨てられた娘も口にする。印象的なシーンのひとつだ。
誰もが自分のことにいっぱいいっぱいで、どこかに切実な思いで待っている誰かがいることに、気づくには時間がかかる。ほんとうにかかる。気づいても、大抵は遅すぎる。頭をかきむしって後悔して絶望に沈むことになる。それでも、気づかないよりはいい。
たしかに、永遠には待てないかもしれない。でも、忘れないでくれればいい。
忘れても、またいつか思い出してくれればいい。

夕食は、映画館のロビーで、阪急のアンデルセンで買った、いちじくとレーズンのパンとチーズのサンドイッチを食べた。

「MPB」を読みながら寝る。


フクダ |MAIL

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