「センスかビジネス力かどっちが欲しい?」 えむがわさんはそう言った。 「今の自分はビジネス力ですかね。なぜなら僕みたいなサラリーマンに必要とされるのは間違いなくセンスじゃなくビジネス力だからです」 僕の返事をちゃんと聞いてたのか不明だがえむがわさんはこう言った。 「ビジネスは最短距離で駆け抜けることを必要とされてる。そうするためには関係者の想いを首尾良く汲み取る必要がある。一般的なビジネス力とはこういう力をいうのだと思う。思考が優れているとか感が鋭いというのはビジネス力というよりセンスで、それはある程度の権利があれば発揮されるものだ。センスがあっても権利が無ければ全く意味は無い。自分が優れていると思っている若人はセンスを暴露する前に、ビジネス力をつけなくちゃならない」 「確かに。勉強になります」
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