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朝早く起きて、ベランダの鉢たちに簡易給水器(ペットボトルのふた部分に先に小さな穴のついた円錐のカートリッジをつけて逆まに土にさすだけ)セットし、足りない分は「ごめん」と言ってできるだけ雨に当たる位置に置く。あとは盛大に水やりする上のお宅のおこぼれに預かるべく、排水溝付近に大物を。 新宿からNEXに乗り早めに空港到着。なぜか京たこでたこ焼きを食べ、本屋で新しく出た子連れ狼特集のマンガ雑誌を買う。これは子連れ狼マニアの須田矢野(仮名)さん用。私は願ってもないお土産ができたと喜ぶが、夫はあまりぴんとこないらしい。 何事もなく飛行機は出発し、ちょっと遅れて英ヒースロー空港着。 入国審査はEU,NonEU、ちょっと出かけてた英国人用と3つのレーンに分かれているのだがどこも長蛇の列。結局1時間以上並んだ。入国審査で聴かれたことといえば、「どこに行く?」「ケンブリッジへ。」「ケンブリッジで何する?」「何するって…観光したり大学見たり…。」「で、何日間?」「11日間。」「ふーん、…じゃ行っていいよ。」こんな質問でテロが防げると本気で思っている人は、係官を含め誰も居ないと思う。 空港からは15分でロンドン・パディントン駅に着くヒースローエクスプレスよりちょっと安くて時間がかかるのに乗る。パディントンから地下鉄に乗換え、さらにもう一度地下鉄を乗換えてキングスクロス駅まで。いつの間にかICカード導入になっているので、従来の紙のチケットの上、荷物を持っているのでずいぶん動きが制限される。キングスクロス駅から発車間際のケンブリッジ行きの電車に乗る。私は何とかすわり、夫は背中のリュックが邪魔になるというので1時間立ち通し。 ケンブリッジに着いたのは8時過ぎ。さすがに薄暗くなっていた。今回泊まるのは駅の裏手にある小さなB&Bで、なんとなく場所は覚えているので歩き始める。と、近づくにつれ景色がまったく見慣れないものに。数年前は何もなかったところに、複合商業施設ができていて、ホテル、映画館、スーパー、ビデオレンタル、レストランチェーン、ボーリング場までできている。ホテルはこの先だと思ったのだが不安。夫が斥候をして道を確かめ、やっとホテルにたどり着く。 おなかはすいていないがパブでも行こうと駅に向かって歩き出すが、これといって心引かれる店構えがない。ずるずる街の中心まで歩く始めると、パブが激減していることに気づく。大きなガラス窓がはいったモダンなレストランは目に付くのだが、パブがない。やたら工事中の塀が目立つ。いったいどうなっちゃったの??と思いながら、街の中心についてしまった。「そういえばここに元英語教師のマリオンさんが住んでたよね」「どうしたかな」などと昔を懐かしみながら、やっと老舗のパブEagleにたどり着く。 ラストオーダーぎりぎりで頼んだフライドポテトとビールで、とりあえず人心地ついて、帰る客たちが目の前を通りすぎるのを眺めていると、あごが外れそうになった。マリオンだ。 うはー。 「マリオン!」 思わず席を立って駆け寄ると、「Oh,oh,oh…」といつもの調子で抱きしめてくれた。こちらが驚いているほどには向こうは驚いていない。実は、私たちが来ることは元・有能な秘書ペニーさんから聞いていて、都合が合わないのを残念に思っていたのだという。物価の高さとか街の変化の様子とか、15分ぐらい話してマリオンさんは「じゃ、これから友達と夕食だから」と去っていった。夕食だからってもう10時半なんですけど。 ホテル方面に行くバスが来たら乗ろう、といいつつ30分以上歩いてまたホテルに戻った。バス代もずいぶん値上がりしているらしい
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