WELLA
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2007年08月08日(水) ケンブリッジ再会(2)

彼女たちと別れて、ケンブリッジに来たらローラアシュレイに行かないとね、と思ってお店へ。もう秋物が並んでいるが、原色ばかりで全然らしくない。時々思い切った値下げをしているので、奥の値下げ品コーナに行くと、もう数年前に廃止されたシリーズなどまでつるしてあって、叩き売りという雰囲気だが、なんというか舞台衣装のようなものばかり、あるいはダサダサ。値札に印のついているものは2着目無料とか、かなり心動かされたが1£250円換算なのだから、もともとそんなに安くはない。無理に買う必要はないわねと思ってやめる。残念。

絵葉書を買ったり他のお店を見たりしながら、夫との足早に待ち合わせ場所の教会に向かう。待ち合わせ時間の前に着いたのに、時間を過ぎても現れない。待ち合わせ場所を間違えたのか?こういうときは動かないほうがいいと思ってじっと待っていると、果たして向こうから夫がやってきた。実は待ち合わせ場所を決めるときに、最初は橋の上にしたのだが、あとからルートを考えて教会の前にしたのだった。それを忘れて私が別れ際に「じゃあ橋の上でね。」と言ったのだという。えーそんなぁ、私の言うことなんて信じちゃダメだよ、などと無茶を言う。

公園を抜けて英会話の先生のお宅へ向かう。このあたり全然変化がない。家の近くで先生の旦那さんが郵便を出しにいくところに偶然出会った。旦那さんと会うのは数年ぶりなのに、夫の名前と私の名前を正確に発音して挨拶してくれる。ドアを開けてくれた先生も、大げさにキスをしたり抱擁したりするわけでなく、日本式のお辞儀をして「今日はお庭でお茶にしましょう。」と奥に通してくれた。
先生はご高齢でかつ超が3つぐらいつくほど忙しいのに、家事は完璧。ちょっとの間にアイロンがけをしたり、お料理をしたり、お庭も美しい。この日もスコーンを小さく切ってにバターやジャムをカナッペ風に乗せたものをお茶請けに出してくださった。

この時間、日はまだ高く、日本だと蒸し暑いのに涼しくて気持ちがいい(ちなみに半そでにカーディガン。)この気候を享受できるだけ、この国の人は恵まれていると思う。冬は死にたくなるほど暗いけど。どこかの家の庭で時間を知らない鶏がコケコッコーと盛んに鳴いている。

聞くところによるとつい一昨日までは天気が悪く、昨日あたりから急に気候がよくなったのだという。私たち晴れ女と晴れ男なんですといおうしたが話がややこしくなるのでやめた。
先生夫妻は日本通で私たちが行ったことがない日本のローカルな土地にも旅行しているし、ひらがなも読める。今でも日本のニュースはフォローするようにしている、といって朝青龍、年金問題、首相の不人気の原因などについて質問される。が、上手く答えられない。安倍はどうして不人気なのかと聞かれても、生理的にイヤというのでは理由にならないよな。夫はたどたどしいがそれなりに説明していて、ちょっと見直す。

お土産はあられと団扇。団扇は数年前四国の丸亀に行ったときに、外国人向けに何本か買ってきたものの一つで、日英二語のパンフレット付き。あられは小袋に入った、いわゆる吹き寄せ。あられやパンフレットの日本語の説明を先生はひらがなの部分を読み上げる。あられの袋にかかれていた「高温多湿は、お避けください。」の部分を、「は、お ください。」と読み、「おさけください。」だというと、「おさけください。」は「お酒下さい。」ではないか?と言い出す。ほー。発音が同じだとは気づかなかった。お食事券と汚職事件のようなものか。
団扇も気に入ったようで、団扇と扇子の違いとか質問される。団扇のパンフレットには団扇の作り方も写真つきで載っていたので「後で試してみるわ」とご機嫌。

これからの予定を聞かれて、この後は夕食にお呼ばれで明日はご近所だった日本人の人に会う、というとそれはMではないか?と言う。直接知り合いではなく、とっても小さい街なのでコンサートや買い物の際に見かけたりするらしい。先生はすごく丸くなっていて、以前は私のちょっとしたいい間違いなどを厳しく直してくれたのに、今はニコニコ聞いている。これが生徒じゃなくなったということなのかなと少しさびしい。

1時間ほど話をして、その後記念写真をとってお暇する。バスを乗り継いでホテルまで。これで元はとった。


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