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ホテルで一休みして、今度はバスでペニーさんのお宅へ。 本日バス使用4回目。充分元は取った。見覚えのある町並みを抜けて、記憶を頼りにバスを降りて、歩きだすと、あった。 お庭で冷たい飲み物を頂く。私の庭がかわいそうなことになっちゃってて、ごめんなさいね、何しろ忙しくって…って前回もその前もそう言ってたペニーさん。相変わらず愛らしい。くるくるよく動く目で唄うように話す。 しばらくして、須田矢野(仮名)夫妻が自転車で到着。ケンブリッジは平たいので、相当長い道のりでも自転車でOK。須田矢野(仮名)氏とは日本で何回か会っているが、奥さんに会うのは4年ぶり。前回会ったときはまだ結婚していなかったので、「僕たち夫婦として会うのは初めてだね。」と須田矢野(仮名)氏が胸を張る。 成田で買ってきた「子連れ狼」ムックを手渡すと、これが喜ぶまいことか。欣喜雀躍、飛び上がらんばかりに喜ぶ須田矢野(仮名)氏。やっぱり買ってきてよかったよ。"It's MY choice!"というと、とても褒めてくれた。 ペニーさんがもてなしてくれたのは、前菜にサーモンとメロン、チキンのクリーム煮、付け合せのジャガイモ、豆、グリーンサラダ、チーズ。ペニーさんはイタリア留学経験もあるので、須田矢野(仮名)氏とはもともと仲がよいのだが、彼らがお互いに会うのは7年ぶりぐらい。同じ町に住んでいるのに、私たちのほうがよほど双方と会っている。7年ぶりに再会した二人はとても楽しそうに話が弾んでいる。そんなに楽しいなら普段からもっとこまめに会えばいいのに…と思う。 食事の最中に蚊が飛んできた。大騒ぎする須田矢野(仮名)氏。彼の冷静な妻は、「蚊なんて大したことない。さされたからって痛いわけでもないし。こんなことで騒ぐなんて、若い女の子みたいね。」と言う。いや、彼女自身若い女の子なんですが。すると須田矢野(仮名)氏反論して「だって、君はイタリアの蚊をみたことがないからそんなことがいえるんだ。」という。そんなにイタリアの蚊ってこわいのか。ペニーさんが蚊取り線香ならぬ蚊取りキャンドルを灯してくれた。イタリア製らしい。火をつけながら「まさかイギリスで蚊取りキャンドルを使う日が来るとは思わなかったわ。」という。昔は蚊が出るほどあたたかくなかったのが、近年出てくるようになったという。地球温暖化の影響か。 食後のお茶の時間になって、やっとペニーさんにも渡しそびれたお土産を渡す。こちらは団扇。さかんに扇いで喜ぶペニーさんの脇で、「ぼくはNo2のプロセスが難しいと思う。」などといいながら、例の説明書を食い入るように読み込む須田矢野(仮名)氏。ちなみにNo2のプロセスというのは、竹を細かく均等に割いていき、団扇の骨組みを作るところ。 まだまだ時差ぼけが取れていないので、話している最中に二人とも舟を漕ぎ出してしまい、記念写真を撮ってお開きにする。 夜になるとぐっと冷え込んでくる。バスはもう終わってしまったろうからと、ホテルまで車で送ってもらった。 はー長い一日だった。
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