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8月の旅行記順次書き足し中⇒http://www.enpitu.ne.jp/usr1/bin/month?id=12479&pg=200708 ----- 時節に少しずつ遅れて暮らしているので、この間はダイアナ元妃のことばかりやたらやっているなぁと思ったら8月31日で、最近NYのテロの特集が多いなぁと思ったら9月11日だった。 あの日私はスペインのマヨルカ島にいて、ニュースを知ったのはちょうどシャワーを浴びた後だった。夫が入れ替わりにシャワーを使って、私は何気なくテレビをつけたらCNNでありえない映像が流れていた。 大変なことが起きた、とにかく日本に帰れるのだろうか?という思いがまず頭によぎった。どうしよう?戦争になるのかな?と夫に言ったのを覚えている。テレビではNYの映像と交互に、テロの成功を手を取り合って喜ぶチャドル姿の女性を含むパレスチナの市民たちが映し出されていた(後にこれはCNNのヤラセあるいはテロとは関係のない過去の映像ではないか?との見方が濃厚になった。) その日は旅行の最終日で、マヨルカから国内線でバルセロナへ飛び、さらにミラノ経由で日本まで帰ることになっていた。ミラノまでは国内線も同様なのでほとんど問題なし。ミラノから国際線エリアに入るセキュリティチェックを受ける。実は行きにミラノのセキュリティチェックは、来るときは甘すぎでほぼスルー。こんなのでいいのかと思っていたら帰りは長蛇の列。テロの翌日なのだからそれでないと困る。こんな事態なのに私とは別の列で夫の前に並んでいた人は、刃渡り20センチほどのナイフを持っていたという。緊張感なさ過ぎ(-"-) 空港の出発案内板を見るとミラノから北米方面への便が全てキャンセルになっていた。無機質に並ぶcancelledの文字に背筋が凍る思いがする。 飛行機に乗ってしまえば平時となんら変わらず、陽気なイタリア人乗務員のサービスで楽しく過ごしたが、成田空港につくとまた異常事態であることを認識させられる。やはり北米方面への便は全てキャンセル。利用客も行き交う人も少なく、普段の混雑がウソのようだった。 きっと知り合いか、知り合いの知り合いかは巻き込まれただろうと考え、そしてそれは現実になった。世界は、ほんの瞬間で変わってしまう、そんなことを実感した出来事だった。
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