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今の大学2年生はゆとり教育一期生らしいのだが、なんだかすごい。前夜の3年生もちょっとやばい。確実にここ2〜3年で学生の質に断絶がある。数年来やっている科目は、課題や教材をちょっとずつ手直しして使っているので、年々レベルが低くなっているのは感じていたのだが、今年度の2年生は本当にやばい。あっさりあきらめて課題提出まで至らないのがいるかと思えば、何度注意してもあきらめずに同じ過ちを繰り返してくるのもいる。 どこの非常勤先に言っても、ささやかれていることは同じ。 「最近の学生は予習復習しないから。」 「今の学生にこれをやらせてもメゲるだけだから。」 「もう、学級崩壊寸前ですよ。」 何度言っても指示通りにできない学生続出。しかし悪びれない。こういうのが自由な発想というのか??明るく「えー、これじゃ単位でないんですか!?」と本気で驚いている。ちょっと前までは「教えてもらってないからわからない。」と豪語する学生がいて呆れたのだが、今の学生は「教えてもらってもわからない。」ということに疑問や悔しさはないらしい。初回に授業への要望を書かせたら「ゆっくり進めてください。」はまだしも、「簡単な授業が好きなので難しくしないで欲しい。」なんて書いてくる。授業料払って青春の時間を無駄遣いして、その辺のコスト意識は全くない。そのくせ学業よりバイト優先で金銭的にはがんばってるのである。朝まで飲食店のバイトしてから来る学生とか、マネージャになって責任重大です♪なんて喜んで報告してくるのもいる。 教員が教室に入ってもおしゃべりとやめないなんていうのは、もはや驚くに値せず、授業が始まってから「先生トイレ行ってきていいですか。」って聞きにくる。いいですかって聞かれたらダメですとはいえないので、「トイレは授業の前に済ませてきてください。」といいつつ許可する。これって小学校1年生の時に担任の先生に言われたせりふだよな。 これでも私が行っている非常勤先は、一流と呼ばれる大学を含む、一応世間では名の知れた「受験の成り立つ」大学なんすよ、奥さん。 小中の現場では、10年経ってゆとり教育のノウハウや成果が成熟しつつあるのかもしれないが、今の大学1,2年生の気質がゆとり教育の賜物だとしたら、旧文部省の担当者に対して損害賠償を請求してもいいと思うよ。
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