WELLA
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2007年11月29日(木) 上質の時間ふたたび

先々週はじめて足を踏み入れた、例のほっこりカフェであるが、結局先週もふらふらと扉を開けてしまい、今週はもう確信的に明確なイメージを持ってずかずかと入っていた。
お店の中央にしつらえられた3人がけのソファにどっかりと腰をおろし、コーヒーを頼む。家では紅茶ばかり飲んでいてどちらかというと紅茶党なのだが、このお店では断然コーヒーと言う気がする。もちろんメニューには紅茶でもカフェオレでもハーブティでもなんでもござれと並んでいるけれど。コーヒーが仕上がるのをぼーっと待ち、店内の書棚に並んだふるい料理本を持ってきて開いてみたりする。トイレも初めて使ってみた。そのお店らしいトイレだった。
この店は、長居をしようとすればいくらでもできるのだと思うが、なぜかそうはしたくない雰囲気がある。一日の終わりにリラックスするために立ち寄るのではなく、濃密に心身を癒して再び立ち上がるというのが向いている気がする。店を出て、来たのとは90度違う方向にてくてくと歩き出す。

いつかは買ってみたいと思った気になるお惣菜やさんが道の途中にあったのだが、この後にも移動があるし、夏場は傷むのが心配だし、などと躊躇しているうちに今月一杯で店じまいと言うお知らせが出ていた。しまった、また行かないうちにつぶれる店が出てしまった。

3コマ目の講義はおおむね調子よく進んだが、ある概念を取り上げて、概念図だけではわかりにくいかと、くどくどと例をあげながら説明した。学生さんからのコメントは悪かったこととして、「言葉にすると単純なのに文章や図にするとわかりにくい。」「もうすこしコンパクトに説明してくれたほうがわかりやすかったかなと思う。」と書いてあった。

教員の心学生知らず。上質な時間は泡と消える。


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