WELLA
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2007年12月06日(木) 歳末

木曜日。
クリスマスカード買わなきゃな、と思いながら例のほっこりカフェへ向かう商店街を歩いていると、呉服屋さんの前でワゴンセール。この呉服屋さん、店構えは立派なのだが、ショーウィンドウに訳アリ訪問着とか訳アリ振袖とかよく掛かっている。格安で着付け教室などもやっているようなので、着物初心者の販路拡大にも力を入れているのだろうなとは思っていた。歳末大売出しで3割引と書いてある。さいまつ?さいまつ?あーもう年末なのかorz
ワゴンセールの中身は、たたみ敷き紙(着物マット)、腰紐、畳紙(和紙・不織布)、クリップ、晒し布、足袋、半襟、うこん色の風呂敷、帯板など。母や伯母から譲り受けたもので、古い畳紙に包んであるのがけっこうあり、着付けマダムに新しいのに変えるように言われていたのだ。着物の枚数をちゃんと数えて、必要な数を申告すればマダムが送ってくれるといっていたのだが、送るのも手間だしと思ってマダムにその場で電話してお伺いを立てる。果たしてマダムの答えはOui。風呂敷はいらないけど、畳紙は持ち帰るのが大変でなければ買いなさいという。3枚500円といったら「あら、けっこういいものなのね?」ということだったが、この3割引になるのでOK。小さい帯板も買った。
お店に入ると、姿見を前にして反物を胸に当てている女性二人。中年男の店員さんがちょうどそろばんならぬ電卓を叩いている真っ最中で、あの手この手でお客さんを口説き落とそうとしているところだった。おそらく予算をかなりオーバーしているか、全然買う気がなかったらしい。迷うお客さん、押す店員さん。その傍らでさっさと帯を包むおかみさん。男性の店員さんが多かったが、なんだか鬼気迫る様子だった。ちらと耳に挟んだところによると、仕立てが18万だとか。こうやって買ってもらわないと商売は成り立たないんだろうな。
おとなしくお金を払って出ようとすると、青年店員さんが「歳末セール始まったばかりなので、ちょっとごらんになりませんか?」と誘ってくるが、きっぱりと「いえ、これから出かけるのでけっこうです。」と断る。店員さんは「それじゃ、お荷物になって申し訳ないです。」といいながら渡してくれた。用事があってよかった。
あちこちの店で「歳末大売出し」のポップを見る。もうそんな時期なのよねぇ。うちの近所の商店街はさびれつつあるが、この商店街は古本あり、カフェあり、八百屋あり、肉屋あり、ケーキ屋ありで昔ながらの商店街と言う感じで面白い。ほっこりカフェにまたもよってしまう。今日はカフェオレ。うまいっ!店員さんはそろそろ私の顔を覚えているようだが、特に話をするでもなく。私は世間話をしたり店員さんと仲良くしたいわけではなく、ただひたすら癒しの時間を過ごしたいだけなので、これがいいのだ。

えーと、クリスマスカードを買うのは忘れました。それにしても毎日のように起こる人身事故は困ったものだ。


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