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2007年12月25日(火) 母の着物に赤が多いわけ

「七緒」を読んでいたら、祖母や母の箪笥の中身を見てみるという特集があって、やはり昭和30年〜40年代の着物は赤が多いという話が出ていた。祖母の着物は戦時中にほとんど食べ物に化けてしまったので、確かめようがないのだが、昭和20年代後半に買ったという娘時代の母の着物は赤系統ばかり。
結婚してからの母はほとんど着物に袖を通すことはなく、昭和40年代半ばの私の幼稚園の入園式や卒園式、小学校の入学式でも、ほとんどのお母さんが羽織り姿だったのに、母だけは一貫して洋服を着ている。
単純に娘時代のものだから赤が多いのかと思っていたのだが、母にその話をすると、戦争中はもんぺに暗い色の服ばかりを着ていたので、戦後になって物資が豊かになってからは、皆が明るい色のものばかりを着たという。だから私が黒・紺・茶といった地味な色を好んでしているのを、不思議な思いをしてみていたのだという。そういえば、義母も私にもう少し派手な色を着たほうがいいと言ったことがある。
平和になって爆発的に明るい色味のものが流行ったのか。暗い色が流行るのは、その分平和だということなのだな。


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