急に思い立って、ネットオークションで買い物をした。 ひとつは、プレステのソフト。今さらの「ポポローグ」。痛恨のやり直しの「FF9」が無事クリアできたので、その後釜(?)である。 もう一つは、平沢進のCD「魂のふる里」。ふと目について、懐かしくて買ってしまった。今、それを聞きながらこれを書いている。
平沢進は、80〜90年代に活躍したテクノミュージックの旗手「P-MODEL」のリーダーである。今は、ネット上での音楽配信などで、昔と同様、最新の技術を率先して取り入れた音楽づくりをしているらしい。 私は特にファンというわけではなかったが、友人にファンがいて、CDを借りて聞いたりしていた。ファンではないが、結構好きだなと思っていた。基本的にはテクノなのに、どこかエスニックというかネイチュアルというか、土臭い音づくりが独特。そのあたりが、ちょっと気に入っていた。
昔、彼が音楽を担当した特集番組を見たことがある。北海道のテレビ局が制作した、「カムイ・ミンタラ」という番組である。アイヌ語で、「神々の遊ぶ庭」。阿寒の自然をテーマにした番組だったように記憶している。 圧倒的な自然のフラッシュバックに、平沢進の朗々とした音楽が、押し寄せてくるようだった。ムックリとユカラの節が深く響き、ペウタンケ(急を告げる叫び声)が木霊のように寄せ返す。圧倒的だった。 今回CDを買おうと思ったのも、この曲が入っていたがためだった。
あの番組のビデオを、実はずっと探している。 放送直後に発売されていたのは知っていたが、もう何年も前のことだ。今もあるのかどうかはわからない。 どこかで見かけることがあったら、今度こそためらわない。
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