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2003年12月25日(木)
もう一つのプレゼント。

昨日君と手をつないで寝てた。

何もしなかった。

それがあたしたちの暗黙のルール。

「僕は保護者だから。」

君の口癖。

君の用意してくれた部屋は
夜景が綺麗な部屋だった。

「今日はありがとうね」

そういうと君は

「こちらこそ」

といって頬にキスをした。

久しぶりにぐっすり眠った気がした。

朝、電話が鳴った。

ホテルのボーイさんが
「こちらにサンタからのお届け物が届いています」

といった。

あたしは寝ぼけたまま返事をした。

「なんだろう?」

と彼に聞くと

「きっと一番ほしかった物が届くんだよ。」

と一言。

一番ほしい物?なんだろう?と悩んでいると
ホテルのボーイさんは大きな荷物を抱えて来た。

それは大きなかごに入っていて

開けるとあたしを見上げ

「ミュウ」
と鳴いた。

あたしがずっと前からほしがっていた

ラグドールの子猫だった。

本当に本当に嬉しかった。

ラグドールはぬいぐるみ猫と呼ばれている猫で
すごくおとなしい。だけど子猫はやっぱりやんちゃ。
あたしの膝の上を動き回り
ひとしきり遊ぶとごろごろ言いながら
寝てしまった。

「でもうちじゃあ飼えないよ。」

そういうと

「僕のうちで飼えばいいなとおもって」と。

きっとあたしはこの猫の効果で
君のうちに入り浸りになってしまう。
もしかしたら君が保護者ではなくなってしまうかもしれない。

少し不安だ。


猫の名前は
「ムスク」
君の好きな香りの名前。

ムスクはあたしのことを気に入ってくれたみたいだ。
あたしの後ろを付いて歩き、
あたしの食べる物にすべて興味を持つ。

可愛いムスク。

あたしはまた一つ幸せになった。

君にありがとう。

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